地道
花粉症にかかってしまい、と言うより毎年のことなのだが、この時期は実につらいものがある。で、処方された薬を飲むのだが、これがまたつらい。眠くなるのだ。だから、ここのところ早寝・早起きに生活が変化している。かえってありがたいかぎりである。今朝も4時である。起きたのが。それからずっと読書をしていた。最近、お気に入りの学者先生の御著書を徹底的に読んでいるので、ノートまで取り始めたからこれまた楽しいものである。もっとも、師匠からのご指導でその学者先生の本を一冊紹介していただいたのだが、おもしろくてならない。もう10冊くらい読んだろうか。普段は、カード派なのだが、ノートにも手を出した。久しぶりである。
地道な学習がやはり一番いいのだろうと思う。ところが、世間には「7日でマスターする英語学習法」とか「居眠りしながらできる英会話」とかの本が売れているらしい。英語に限ったことではなく、記憶法の本とか、資格試験の本でも見かける。簡便さが好まれるというわけである。
ホントに7日とか、居眠りしながらとか、そんなんでマスターできるんかね?と思うのは、愚生ばかりではあるまいと思う。特に、学校秀才であった方は鼻でせせら笑うであろうと推察する。推察するというのは、愚生は学校秀才ではなかったからで。ハハハ。
ところがである。あることに気がついた。7日でマスターする国語というような学参はないということに。あるのかもしれないが、売れないのであろう。国語は、受験でなかなか高得点がとれない。英語や数学なら話しは別である。学校秀才なら満点がとれる可能性もあるから、そちらに走る。ま、それはそれでいい傾向である。地道にやるのならばである。
受験業界ではだから数学・英語の先生が好待遇になる。そりゃそうだ。ニーズがあるんだから。国語はなかなか人気がない。誰でもできると思われている節もある。そうなのかな?
現代文の指導なんかは難しいと愚生は思うのだが。コツを知らないと、間違ったことを教えてしまう危険性もかなりあるからである。登場人物の気持ちはいかがかとか聞いているようでは、そりゃまだ素人の域を出ていない。だから、市販の問題集でその手の問題を出しているのを見ると、愚生の顔はひん曲がってしまう。笑いすぎるからである。ハハハである。
結局何が言いたいのかというと、言語学習に王道はないということである。一気にマスターできる方法などないのではないか。じっくりとやるしかないのではないか。そういうことである。
閑話休題
他人がバカに見えてならないという輩は多い。愚生は、徹底的に自分が無知であることを知っているつもりであるから、他人のことをそう思うことはない。まったくない。ましてや、自分の弟子とか、教え子に対して罵詈雑言を浴びせて、粋がっているようなあふぉ~ではない。柔道の某指導者のような案配で指導することはない。教えるということは、確かに自分が優れているから、後から続いてくる方々に指導するということであって、糞味噌にそういう方々を貶すことではないのである。
パワハラ、アカハラとかやる奴は、中途半端な実力しかないから、やってしまうのであろう。
最近、暴力行為・パワハラで騒がれている柔道はマイナーである。競技人口ではフランスにかなわない。オリンピックに出た時から、間違った方向に行ったのではないかと憂慮していたのだが。その点、我が国の誇る剣道はいい方向に行っている。日本古来の武道の良さを保っている。
剣道が西欧化したら、そのうち電気コードでもつけて、エィ!ヤァ!とやるのではないかと心配している。そんなことになったら、時代劇を見る必要はなくなる。(^-^)/
武道も、言語学習も、地道に修行・努力したものにはかなわないということが、結論である。安易な道はないってことである。
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