横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

どこまでが「許容範囲」?

2024-12-07 15:43:29 | 発達や学習が心配

12月も一週目が終わりに近づいています。

年末だというのにまだ1年がたっぷりありそうな気分なのは、なぜかしら?

季節感と体感がなんだかずれたままのような・・・。

 

            

学期末でたくさんテストが返ってきているお子さんも多いと思います。

テストは、つい、合計点数に目が行ってしまいますが・・・

何度も何度も消しては書き直した後があったりして。

しかも、うすく見えるその「文字」が正解なのに

消してあるので、〇がもらえない・・・。

そんなテスト用紙もあります。

 

よく、消しゴムで書き直す子どもを見ていると、

手先に課題があり、自分の思ったように書けなかったり、

自信がなかったり、

とりあえず忘れないように何か書いて、後から「先生」が見ることを考えて

字形を整えようとしていたり

・・・といろいろな理由がありそうです。

 

学校では、書いたり消したりしているうちに「終わり!」の声がかかり、

書き直すことができないまま提出。

・・・そんな様子が目に浮かびます。

 

先生が正答として認める「許容範囲」もありますが、

子どもが自分自身に対しての「許容範囲」もあります。

 

ちょっと線が曲がったのが嫌な感じ。

思ったような場所に鉛筆の先が進んでいかない。

コンパスで円を描くときに中心が動いてしまい、「弧(こ)」にならない。

 

書くことに関してだけではなく、

日ごろの生活でも

話している相手から自分の「理想の答え」「反応」が来ないと

それが「許容」できない。

答えの反応だけではなく、いつものパターンと違う事態がおこると、

それが「許容」できない。

 

図書館のコピー機の前でたくさんコピーをして、後ろの列が長くなり、

職員さんに声をかけられてコピーの続きができなくなっていらいらを出している方を

見かけたことがあります。

きっと毎回決まったページまでコピーをしている、

というパターンを崩したくなったのでしょう。

 

自分の頭の中に「理想の自分」「理想のパターン」があり、

その理想の形がとても狭い範囲だと、いらいらも大きくなるようです。

 

ここらへんでいいかな。」と「自分のok範囲」を広げられるとよいのですが、

気持ちの切り替えが急にはできないときもあります。

そんなときは、

その人にとってチャーミングな全く違うものに意識を向けてしまうか、

(子どもだったら、その子の好きなものの話をしてしまうとか見せるとか)

気持ちの整理がつくまで声をかけずにそっとしておくか

(周りが説得するとなおさら、堅くなってしまうかも。)

いらいらもやもやを徐々に軽減する方法を見つけて、

使える「魔法の道具」にしてしまうのもよいかもしれません。

手先の練習用にツリーを作ってみました。(これは私のです・・・)

低学年のお子さんは、手先の練習を重ねてきて針が使えるようになりました!

 

何か作る、書く、描くという作業は計画性も育ち、

また上手になってくると「楽しさ」も感じられて心も穏やかに過ごせます。

(それまでは、それこそ、思ったようにいかずいらいらがでちゃうかもしれませんが

 

塾の隣の区民センターでは、キッズクラブのお子さんたちがつくったランタンが

冬の夜を温かく彩っています。

手作りの温かさはいいですね!

 

 

大人の私も理想通りにいかないときの手段をいくつか(さらに)増やしていこうと思います

 

個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のところをクリックしてください)

 

コメント
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