”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

トリイソース工場見学に行ってきました!

2016-11-25 18:56:22 | 調味料

磐田市向笠交流センターで講座をやらせていただいているご縁で、

コスモス学級の皆さんの研修に参加させていただき、

ついに、あのトリイソースの工場見学が実現!!

   

中濃ソースの製造過程を見せていただきました。

  

これが、トリイソースの工場の外観です。

 

  

工場の前には、昔、製品を保管していたかめが並べられています。

 

   

 

工場に入ると、すぐにソース作りに使われる調味料や

ケースが並べられています。

 

  

 

この流しで、野菜がカットされます。

この時は、剥かれたにんにくが置かれていました。

 

そう、こんなに憧れている会社なのに、

にんにくアレルギーの私は、ここの商品を使うことができないのです。

  

 

こちらの大鍋では、野菜が煮込まれています。

 

野菜は、地元産が基本です。

地元産のトマトやセロリは時期が限られているので、

収穫したものを保管して使っています。

にんじんも地元産が基本ですが、

ここ数年の天候不順でやむを得ず、

千葉や北海道のものを使うこともあるそうです。

  

 

こちらの大鍋では、調味料やスパイスが煮えています。

 

  

 

煮込んだ野菜と調味料、スパイス類を合わせたものが

こちらの木桶で1~2ヶ月熟成されます。

 

  

  

熟成されたソースをボトルに詰めます。

ここからは、社員の方のご指導のもと、体験させていただきました。

 

  

 

機械でボトルに栓をします。

 

自分たちでラベル貼りまでやらせていただいたソースは

お土産にいただきました。

  

 

直売スペースのある建物には、非売品のバックが展示されていました。

 

かわいいですね。

  

 

ウスターソースとハバネロをブレンドして、

カスタムメイドのソースが作れるコーナーもあります。

 

  

 

こんな秘密も展示されていました。

 

  

 

憧れの工場見学をさせていただき、まず驚いたのは

わずか7名で製造されているということ。

営業の社員を加えても、全員で13名とは!!

  

だからこそ、細かいところまで行き届いた

丁寧な仕事ができるのでしょう。

想像をはるかに超えた?小さな工場は、

とても居心地の良い場所でした。

 

貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

 

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サカタのタネ見学(きゅうり編)

2016-11-25 00:14:04 | 野菜

サカタのタネが2001年4月に発売したきゅうりフリーダムは、

イボのないつるっとした外観が特徴です。

  

圃場を案内してくださった堀切さんが持っている3本のきゅうりのうち

フリーダムはどれかすぐにわかりますね。

 

一番奥のものがフリーダムです。

真ん中が一般的なきゅうり。

そして、一番手前がスーヨーです。

 

こうして見てみると、外観の違いが一目瞭然ですね。

  

フリーダムとスーヨーを食べ比べてみると、

水分量の違いを感じます。

フリーダムのみずみずしいことと言ったら!!

 

でも、スーヨーのこの水分の少なさがぬか漬けにした時に

おいしさを発揮するのでしょうね。

  

今、コンビニのサラダで使われている品種は、フリーダムが多いそうです。

というのは、

 ・きゅうりはイボから雑菌が付きやすい。

 ・きゅうりはイボから水分が抜け、日持ちが悪くなる。

 

安全性と新鮮さが求められるコンビニのサラダには

イボのないフリーダムがぴったりなのです。

   

また、ブルームについても考えさせられました。

 

昔のきゅうりには、ブルームという白い粉が付いていました。

これは、きゅうり自身が持っている物質で

水分の蒸発を防ぎ、環境の変化から身を守るためのものです。

しかし、「農薬のように見える。」という理由で

ブルームの出るきゅうりは好まれなくなり、

今、市場に出回るきゅうりの99%は白い粉の付かない

ブルームレスきゅうりとなりました。

   

きゅうり自身を守ってくれていたブルームが出なくなると、

水分の蒸発を防ぐために、きゅうりは皮を厚くするようになります。

ブルームレスきゅうりになった時から、

きゅうりの皮と中身の肉質の違いが大きくなりました。

  

皮が厚くなったからこそ、傷つきにくくなり、

日持ちも良くなり、見た目も良くなり、

生産者にとっても、流通業者にとっても支持されるようになったのでしょう。

 

そんなことを考えながら、ブルームレスきゅうりを食べていたら、

皮が薄くて、シャキシャキした昔のきゅうりの食感が

急によみがえってきました。

 

 

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サカタのタネ見学(ブロッコリー編)

2016-11-24 00:29:34 | 野菜

サカタのタネで一番売れている商品は、ブロッコリーです。

世界のブロッコリーの64%は、サカタのタネが育成した品種

というお話を伺って大変驚きました。

 

   

以前は、側枝(脇芽)も採るタイプのものが好まれましたが、

今は頂花蕾だけを採るものが主流になっています。

そんな頂花蕾を採るための品種から、もし側枝が出てきたら・・・。

それは、乾燥などのストレスを受けている証拠だそうです。

  

 

品種名は、ユニークなものが多いですね。

こちらの「おはよう」という品種は、

アントシアニンフリーが特徴です。

 

 

ブロッコリーは、急に気温が下がった場合、

寒さから身を守るために、アントシアニンを作り出します。

そのために、本来、緑色の花蕾が紫がかることがあります。

「おはよう」は、そのような変化が起きない品種なのです。

  

 

ここで、大変面白いことを教えていただきました。

それは、国産のブロッコリーと外国産ブロッコリーの見分け方。

 

もちろん、売り場には産地が表示されていますから、

それを見れば、国産か外国産かはわかるのですが、

カットの仕方で見分けることができます。

 

左のブロッコリーのように、脇の茎を残しているものが国産。

それに対し、右のように脇の茎がきれいにカットされ、

真ん中太い茎だけのものは外国産なのだそうです。

(もちろん、この写真のものは両方ともこの圃場で採れたものです。

説明のために、カットの仕方を変えてあります。)

 

おもしろいですね。

今度、スーパーに行ったら、じっくり観察してみましょう。(*^-^*)

 

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サカタのタネ見学(長ねぎ編)

2016-11-23 00:35:51 | 野菜

野菜ソムリエコミュニティ静岡のメンバーで

掛川市にあるサカタのタネ掛川総合研究センターの圃場を

見学させていただきました。

  

まずは、長ねぎからご紹介させていただきます。

  

青い空にねぎの緑色が映えます。

ずら~っと整列したねぎの姿は、とても気持ちが良いものです。

 

   

 

この中で、詳しく説明していただいたのが、夏扇パワーという品種。

 

  

名前に「夏」と入っていますが、秋冬にも収穫できます。

白い部分が40cmになるように育てます。

そして、緑の葉の部分を20cmにカットして出荷されます。

   

夏扇シリーズには、他に「夏扇2号」「夏扇3号」「夏扇4号」があります。

 

  

そんな夏扇シリーズの中で、

「首」の部分、つまり緑色の部分と白い部分をつなぐ部分が

一番緩やかなのが、夏扇パワーなのです。

 

「首」のしまりが緩やかということは、

それだけ繊維がやわらかいということ。

今は、そんな「しまりがない」ねぎが主流なのだそうです。

逆に「首」のしまりが良い代表的な品種というと

群馬県の下仁田ねぎが挙げられます。

  

夏扇パワーよりも、もっと「首」のしまりが緩やかな品種で

春扇というものがあります。

その姿は、こちら。

 

周りのねぎに比べると。葉が倒れているのがわかります。

 

   

繊維質が少なく、肉厚で食べやすい品種が求められているのですね。

私は、もともと長ねぎはくたくたに煮てしまうのが好きなので、

この「しまりのなさ」で大満足ですけどね。(*^-^*)

 

   

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おさしみ用昆布

2016-11-22 10:17:47 | だし

夏に富山県のおみやげで、おさしみ用昆布をいただきました。

 

 

道南産の昆布と書かれていました。

もちろん、だしをとったり、湯豆腐に使ったりしてもいいのですが、

商品名にあるように、お魚のこぶ〆に使いたいと思っていました。

  

でも、なかなか白身魚のさくが見つからず・・・。

そんな時に、夫が鯛を釣ってきたので、

見よう見まねでこぶ〆に挑戦してみました。

   

まず、バットにおさしみ用昆布を敷き、塩をふります。

 

塩は、伊豆大島の「海の精」を使用しました。

  

 

そこに鯛を並べ、塩をふりました。

 

  

 

そして、上から昆布をかぶせ、サンドします。

 

  

 

ラップを被せ、重しをのせて、冷蔵庫で4時間。

 

  

  

こんな、ねっとりした感じになりました。

 

  

 

三杯酢でいただきました。

  

 

昆布のうまみと甘味が鯛に移って、とろけるおいしさ。

三杯酢でお刺身をいただいたのは初めてですが、

さっぱりとして、とてもよく合います。

   

家にいながら、贅沢を味わいました。

ごちそうさまでした。 (*^-^*)

 

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