珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Bach 絡みの2枚

2011-03-26 11:28:14 | クラシック
小学生当時の記憶に残っている Bach と言えば、「G線上のアリア」と「トッカータとフーガ ニ短調」です。前者は下校時の放送で流れていました。「G線上のアリア」から思い浮かぶ情景は、どうしても”夕陽に照らされたグランド”になってしまいます。一方、後者はのイメージは処刑台ですね。当時、レインボーマン(ウルトラマンや仮面ライダーに比べるとずっと地味でマニアックなヒーロー番組)の中で流れていた記憶があります。一度刷り込まれたこれらのイメージは、年を重ねても変わりません。

その後、学生時代はクラシックとは距離を置くようになり、聴くようになったのは社会人になってからです。ロックやポップスと違って、クラシックとジャズは中高時代の原体験が薄いです。オーディオがトリガーになってクラシックを聴いてきた・・・と言いたいところですが、実はそう言い切れるのは、ここ2年ほどかも知れません。今は、確かにクラシックを鳴らすのが面白いです。後はロックやポップス同様に、Audio-driven ではなく、Music-driven で聴けるようになればしめたものです。

90年代から聴いている Bach 絡みのアルバム2枚を紹介します。

こちらは、ドイツのチェンバロ奏者 Edith Picht-Axenfeld のBach 名曲集です。今でこそ、様々な楽器による Bach の作品を聴いていますが、昔からチェンバロの音色が好きでした。Bach とチェンバロの組み合わせでCDを探していて、偶然見つけたアルバムです。Bach のチェンバロは、できれば夜に、それも照明を抑えて聴きたくなります。このアルバムの中では、特に「PARTITA In B Minor BWV831(フランス風序曲)」が気に入っていて、Picht-Axenfeld の正確かつダイナミックな演奏に浸ると、懐かしさを伴う不思議な感覚となります。


2枚目はバロックファンならご存じであろう、Orpheus Chamber Orchestraのバロック名曲集です。このCDは「パッハベルのカノン」や「G線上のアリア」狙いで買ったのですが、結果的には私にとってバロックへの誘いとなる作品でした。比較的有名な曲が入っているので、クラシックやバロックの初心者に向いていると思います。大作曲家以外の作品では、イタリアの作曲家 Corelli の「クリスマス協奏曲」が収穫でした。「G線上のアリア」も、実にゆったりした時間を提供してくれます。やはり夕陽のグランドが浮かんできますが。


両アルバム共に、一時期、聴く頻度が下がっていましたが、最近のオーディオ熱の盛り上がりと共に聴く機会が増えています。ソロであれ協奏曲であれ、一音一音が以前のオーディオで聴いていたものとは異なります。音の変化が音楽の感動につながればよし、というのが私のスタンスです。今のところ方向性は間違っていないようには思います。
コメント (2)
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