珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

GRFさん宅、訪問

2011-10-16 09:13:29 | オフ会
連休の最終日、セッティングでお世話になったGRFさんを訪問させていただきました。拙宅に来ていただいたのは震災前の1月末ですから、ずいぶんと昔のように感じられます。いよいよGRFさんの音を聴ける・・・清清しい秋晴れの中、少々ドキドキしながらお宅に向かいました。まさしく百聞は一聴?に如かず、の貴重な体験となりました。

今回は、和室のサブシステムでの鑑賞が中心となりました。勿論メインシステムはGRFやハートレーのある広大な部屋なのですが、GRFさんご自身は和室で音を聴く時間がずっと長いそうです。サブシステムのSPは、日本に数えるほどしか無いジャーマンフィジクス/ユニコーンです。テープ音源のDSDファイル化も、このシステムで進行中です。SACDをも上回るデータ量とのことで、それらを最近話題のDSD直接再生で聴くことができます。


こちらがユニコーンの上流の機器群です。ソースは右上がNAGRAのテープ装置、右下がマランツCD34改となります。写真にはありませんが、DSDファイルの再生は、コルグのレコーダーMR-1000で行います。一方、左上は是枝さんのパワーアンプ、左下はエアータイトのプリアンプです。CD34改の音がとても新鮮だったのは、今回の訪問の驚きの一つです。プレイヤーでもファイル再生でも、やはりやるべきことはやらないと駄目ということですね。


まず感じたのは楽器の音色の美しさです。DSD再生で聴いたBeethovenの「皇帝」のピアノの音色の瑞々しさ、は私の経験の範囲を超えていました。うーん、本物のピアノってこんなに美しかったかな?家から持ち込んだCDでも同様でした。特にWillie Nelsonのギターが素晴らしかったです。"ガットを張り替えたような"といった表現では収まらない厚みを感じました。ボーカルは全体的に前に出てくる感じで、平行法のハートレーとは対照的ですが、良し悪しではないと思います。

食事の時間も惜しんでユニコーンの音に3時間ほど浸りました。ユニコーンの音に慣れると、ハートレーの音が地味に聴こえるかも・・・とGRFさんのご忠告もあったのですが、残りの時間は"GRFのある部屋"で楽しませていただきました。地味ではなく優しい音だと感じました。この点はデジタルでもアナログでも共通しています。広いステージ感と音像が空間的に配置される様は、想像以上でした。奥まったところに浮かぶテレサテン・・・平行法がもたらすヴォーカルの佇まいは私のツボのようです。

結局、3時過ぎまで昼抜きで音を聴くことになり、GRFさんも大変だったかと思います。遅い昼食にもお誘いいただきありがとうございました。タンノイGRFの音は時間切れで聴けませんでしたが、その前に今回提示された2つの個性ある音を私の中で咀嚼せねばなりません。私自身の試行錯誤はまだまだ続きますが、良き道標を得ることができました。
コメント (8)
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