珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

音楽がらみの書籍から

2012-07-15 13:42:31 | その他
本はもっぱら通勤時間を利用して読んでいます。ジャンルも様々で音楽とは無関係のものが多いですが、勿論、音楽に絡むものも読みます。今年前半に読んだものからいくつか紹介します。

音楽と雑音の違い、短調が悲しげに聞こえる理由・・・。普段はあまり意識していませんが、音楽には物理学の側面と心理学の側面があります。英国の物理学者が書いた本ですが、表題の”科楽”からもわかるように、数式無しの砕けた文章で読みやすかったです。一部オーディオに関する項もあり、少々反論したくなるところもありますが、全体として頭の整理になりました。4万分の1秒以下の時間差でずれた音は人間は分離できないそうです。これはオーディオでヒントになるかも。


この本の初版は1981年で、既に第56刷になっているんですね。私の場合、本を買うことは決めていても、何を買うかは書店で決めることが多いです。中古レコードを探すような感覚です。「蒼い時」も適当に文庫本を探していた時に飛び込んできました。LPレコードで曲を聴いた事とシンクロしたのでしょう。21歳の女性アイドルのものとは思えない鋭い文章に、当時はゴーストライター説もあったようです。書かれていることをその後も貫き通しているブレのなさに、感心することしきりです。


これ、中学の頃に読んだものの再読です。かなり年数が経っていてディテールはすっかり忘れていました。その分、新鮮に読めましたが、さすがに水島上等兵の選択は本の前半のうちから予想がつきました。忘れていたディテールの一つが、音楽です。竪琴ですから当然音楽なのですが、洋楽路線の当時の私に「埴生の宿」に関心を持てというのは無理だったようです。今ならクラシック系の合唱に浸りながら聴くのがいいでしょう。年を重ねたわけです。


最後はオーディオ系雑誌です。雑誌買うくらいならLPレコード買おう、とも考えますが、テリトリーの異なる「ステレオサウンド」「アナログ」そして「PCオーディオfan」は定期的に買っています。雑誌には時代の記録としての側面もあります。私にとっては音楽を聴きながら雑誌のページを捲る時間は大切です。ただ、SS誌は以前に比べると薄くなっていますし、文章のインパクトも下がっているように感じます。昔は買って1ヶ月半程度は飽きずに読んでいたのですが。


ここにきて、やっと夏本番を感じさせる暑さが出てきました。真空管の出番は下がりがちなのですが、今はセカンドシステムもDAC修理中で聴くことができません。電車の中だけでなく家でも本を読みなさい、ということでしょうか。
コメント (2)
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