明けましておめでとうございます。正月休みも最終日となり、仕事始めが迫ってきました。この休みはまとまった時間がとれたので、計画を温めていた平行法の実験をやりました。セッティングの実験には、機動性のある小型SPが向いています。使ったのは購入してから8年目を迎えるALR/JORDANのClassic 1です。メインで使っているウィーンアコースティックがトールボーイ・3WAY・バスレフ型であるのに対して、Classic 1は小型・2WAY・密閉型と、対照的です。SPの大きさの影響、SPに依存しない位置などが関心事項でした。果たして結果は如何に。
平行法のセッティングや音については、
1)モノラルが立体的に鳴る、部屋全体に鳴る
2)音の良い場所、悪い場所が交互に現れる
3)音像が動かない
4)SPの存在が消える
といった言い回しを見聞します。開眼している方はともかく、戸惑いながら取り組んでいる場合、1)2)は分かりにくいのではないかと感じています。3)は部屋の大きさや使い方に依存するので、物差しとしてはどうでしょうか。拙宅では左右に400mm移動すると音がSPから発するように聴こえますが、日頃の鑑賞では問題ないと割り切っています。結局、私の中では4)が判断しやすいです。2)から想像するに、置き場所はいくつかありそうです。その中でSPの存在が消え、かつオーケストラが違和感なく再生できる場所を探る・・・そんなアプローチをとることにしました。
オーケストラが違和感なく再生できる、については補足が必要です。コンサート経験はありますが、オーディオとは別物という意識があって経験知になっていません。脳内基準をもとにフィードバックしながらセッティングを追い込むことができないわけです。それでも、
・オーケストラ全体がSP後方に展開しているかどうか、
・第1ヴァイオリンが左SPにまとわり付いていないか、
・左右の音像が離れすぎていないか、
といった具体的なことなら、判断できそうです。まずはできるとこから始めて物差しはゆくゆくということで。
SPケーブルがもう少し長ければ、いろいろと場所を試せるのですが、ウィーンアコースティックのトールボーイを置いている位置を出発点にして動かしました。耳の高さを考慮して、階下のリビングにあるスタンドも使いました。マグネシウムのスパイク受けがあるので、スタンド自体のスライドは容易です。位置だけでなく内振り、平行、外振りも試しました。SPの指向性や、リスナーからSPまでの距離にも依存すると思いますが、位置より向きの方が音への影響が大きい印象があります。あるいは向きの影響が出やすいポジションがあるのかどうか。
サランネットも外してみましたが、総じてつけた方がいいようです。これはウィーンアコースティックにも共通していて、SPの存在を消す方向ならば、サランネット採用でもいいと考えています。
まず、小型SPのClassic 1でも、これまでウィーンアコースティックで出していたような音場表現ができることに、恥ずかしながら驚きました。ベストのセッティングはさらに内側ポジション(SP間隔を狭くする方向)かつ若干外振りでした。実験後、ウィーンアコースティックに戻して、低音の量、重心の差は感じましたが、実聴の意味はあったと思います。判断は急ぐ必要はありませんが、小型SPで見つけた位置は、ウィーンアコースティックにとってもいいような印象があります。小型2Wayとトールボーイ3Wayの差は、上述の低音と同様に、判断材料の一つとして捉えています。トールボーイが全く駄目ということはなかったです。
再度SPをウィーンアコースティックに戻して、クラシックを中心に聴き直しました。会場の雰囲気、気配が浮き上がる感じが出てきて、いい方向にあるようです。アルゲリッチには珍しいモーツァルトのピアノ協奏曲20番を久しぶりに聴いて、オーケストラの存在感あっての協奏曲だと、これまた恥ずかしながら感じた次第です。棚から牡丹餅だったのが、邦楽や洋楽のライブ音源。臨場感が増しました。ディープパープル、アリス、Char等、共通の感想です。音場だけでなく個々の音の粒立ちがよくなったのは何故でしょうか。これはとても重要なことだと感じていますが、もう少し多様な音源(スタジオ録音含めて)を聴き込んで整理します。
音場の崩れにくさ、に関しては、K&Kさんのご協力もいただいて、別の実験をやっています。あれやこれや3として、近々、記事にする予定です。
平行法のセッティングや音については、
1)モノラルが立体的に鳴る、部屋全体に鳴る
2)音の良い場所、悪い場所が交互に現れる
3)音像が動かない
4)SPの存在が消える
といった言い回しを見聞します。開眼している方はともかく、戸惑いながら取り組んでいる場合、1)2)は分かりにくいのではないかと感じています。3)は部屋の大きさや使い方に依存するので、物差しとしてはどうでしょうか。拙宅では左右に400mm移動すると音がSPから発するように聴こえますが、日頃の鑑賞では問題ないと割り切っています。結局、私の中では4)が判断しやすいです。2)から想像するに、置き場所はいくつかありそうです。その中でSPの存在が消え、かつオーケストラが違和感なく再生できる場所を探る・・・そんなアプローチをとることにしました。
オーケストラが違和感なく再生できる、については補足が必要です。コンサート経験はありますが、オーディオとは別物という意識があって経験知になっていません。脳内基準をもとにフィードバックしながらセッティングを追い込むことができないわけです。それでも、
・オーケストラ全体がSP後方に展開しているかどうか、
・第1ヴァイオリンが左SPにまとわり付いていないか、
・左右の音像が離れすぎていないか、
といった具体的なことなら、判断できそうです。まずはできるとこから始めて物差しはゆくゆくということで。
SPケーブルがもう少し長ければ、いろいろと場所を試せるのですが、ウィーンアコースティックのトールボーイを置いている位置を出発点にして動かしました。耳の高さを考慮して、階下のリビングにあるスタンドも使いました。マグネシウムのスパイク受けがあるので、スタンド自体のスライドは容易です。位置だけでなく内振り、平行、外振りも試しました。SPの指向性や、リスナーからSPまでの距離にも依存すると思いますが、位置より向きの方が音への影響が大きい印象があります。あるいは向きの影響が出やすいポジションがあるのかどうか。
サランネットも外してみましたが、総じてつけた方がいいようです。これはウィーンアコースティックにも共通していて、SPの存在を消す方向ならば、サランネット採用でもいいと考えています。
まず、小型SPのClassic 1でも、これまでウィーンアコースティックで出していたような音場表現ができることに、恥ずかしながら驚きました。ベストのセッティングはさらに内側ポジション(SP間隔を狭くする方向)かつ若干外振りでした。実験後、ウィーンアコースティックに戻して、低音の量、重心の差は感じましたが、実聴の意味はあったと思います。判断は急ぐ必要はありませんが、小型SPで見つけた位置は、ウィーンアコースティックにとってもいいような印象があります。小型2Wayとトールボーイ3Wayの差は、上述の低音と同様に、判断材料の一つとして捉えています。トールボーイが全く駄目ということはなかったです。
再度SPをウィーンアコースティックに戻して、クラシックを中心に聴き直しました。会場の雰囲気、気配が浮き上がる感じが出てきて、いい方向にあるようです。アルゲリッチには珍しいモーツァルトのピアノ協奏曲20番を久しぶりに聴いて、オーケストラの存在感あっての協奏曲だと、これまた恥ずかしながら感じた次第です。棚から牡丹餅だったのが、邦楽や洋楽のライブ音源。臨場感が増しました。ディープパープル、アリス、Char等、共通の感想です。音場だけでなく個々の音の粒立ちがよくなったのは何故でしょうか。これはとても重要なことだと感じていますが、もう少し多様な音源(スタジオ録音含めて)を聴き込んで整理します。
音場の崩れにくさ、に関しては、K&Kさんのご協力もいただいて、別の実験をやっています。あれやこれや3として、近々、記事にする予定です。