珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

チューバホーンさんを訪ねて

2018-01-21 13:13:46 | オフ会
年明け最初のオフ会は、1月13日のチューバホーンさん宅での定点観測でした。いつものように体の施術をしていただいた後、2階のオーディオ部屋へ。2時間ほどの間に、邦楽から洋楽、そしてクラシックを聴かせていただきました。途中からご近所のOさんも参加し、最後は中央線沿線で感想戦という、いつものパターンとなりました。チューバホーンさん宅は昨年の7月以来になります。マランツ#7を導入されてから2度ほど聴かせていただきましたが、今回は新たな方向へも挑戦されていて、大いに刺激を受けました。あらためてプリアンプの支配力のようなものを実感しました。


送り出しはいつものようにソニーMS-1をトランスポートにして、Oさん製作のDAC(DACチップはES9018)へつなぎます。チューバホーンさん自身、ES9038Proの音を聴き比べする機会もあったそうですが、聴き比べしなければ9018で十分といった話もありました。聴き比べしたくなるのが、そして聴き比べしてしまうと落ち着けないのがオーディオマニアの性ですが・・・。DAC以降は、真空管のプリアンプ(詳細は控えます)→デジタルアンプSD05アナログ入力です。シンプルにはMS-1とSD05直結ですが、この間にアナログ機器を挟むことで音は随分変わります。難しくも面白く、そしてオーナーの好みが出るところです。


カジュアルな音源でウォーミングアップです。冒頭は今井美樹の「とってきおきの朝を」でした。この8cmCDはシングルではなくライブアルバムに付属していたようです。音の鮮度、澄み具合、音源の分離、声の存在感。挨拶代わりながらも個人的ストライクな音でした(見透かされての選曲か)。


井筒香苗のカバー作品から「夢一夜」。続いて金子由香利の銀巴里ライブに、ライ・クーダーなど。ウォーミングアップの締めはEW&F「ファンタジー」をやや大きめの音量で。元来ダイナミックな楽曲ですが、12畳ほどのオーディオ部屋にスケール感溢れる音が満ちました。


後半のクラシックは録音の良い名演をじっくり聴かせていただきました。ラヴェルのピアノ協奏曲、ショスタコーヴィチの8番、マーラーの「大地の歌」いずれも名曲ですが、私自身はほぼ馴染みがありませんでした(汗)。それでもクラシック免疫力の効果か、あるいは演奏者が一級だからなのか、それぞれに惹かれる部分がありました。私はまず購入済の、同じ音源のマーラーのBoxセットからですね。アーメリングのシューベルト歌曲集は「音楽に寄せて」をリクエストさせていただきました。耳タコのチューバホーンさん、いろいろ聴きどころお持ちのようです。また今度教えて下さい。


私の持ち込み音源は3枚です。荻野目洋子は70年代~80年代のフォークソング/ニューミュージックのカバー作品です。一発録音の雰囲気を楽める「キャンディ」(原田真二)をお願いしました。元来の歌唱力のせいか、安心して聴けます。リサ・バティアシュヴィリも最近よく聴いています。バッハのアリア「憐れみ給え、わが神よ」は、Oさんもお好きとのことでした。もう1枚は11月にMFさんのお宅で聴いて、オーケストラの分離が印象的だったアルゲリッチのライブです。モーツァルトの協奏曲20番第3楽章をリクエストしました。やはり皆さん、録音の良さを指摘されていました。


この日のサウンドに一貫していたのが、ノイズフロアの低さです。冒頭の今井美樹からマーラーまで、全ての根底にあるように感じました。音が澄んでいるから一緒に音の分離まで良くなる印象です。セパレーションというと一般にパワーアンプが連想されますが(例えばモノラル2台使い)、私はプリの影響力を感じました。この日は登板しませんでしたが、チューバホーンさんご自身はマランツ#7の音には別の良さがあり、使い分けを楽しんでいるようです。プリアンプは私自身の今年のテーマでもあります。今後もOさんとのレベルの高い切磋琢磨?の場に立ち会わせていただけると幸いです。

最後は阿佐ヶ谷に場所を移しての感想戦です。横浜に住む人間でも高円寺、荻窪とは違う街の雰囲気は分かります。焼き鳥の美味しい店をご予約いただきました。一品一品、味がしっかりした焼き鳥、串焼きを肴に、プリアンプ談義はその後も続きました。やがて話が発散するのもいつも通りでした(笑)。チューバホーンさん、Oさん、年明け最初のサウンド交流ありがとうございました。次は新緑の頃ですかね。

コメント (2)
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