珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

山・音楽・音楽・山!新潟紀行 ~X1おやじ邸編

2018-10-27 08:11:53 | オフ会
akahanamizukiさん訪問の翌日は、X1おやじさん宅でのオフ会でした。前日のうちに燕三条方面の吉田へ移動することとしました。上越、新潟それぞれ訪れたことはあるのですが、新潟県内を横に移動するのは今回が初めてです。新潟県は西は富山県、東は山形県に接しているので、横の長さは全国でも随一です。この日は台風25号から転じた熱帯性低気圧が迫っていました。実際、糸魚川方面の電車は一部運休となっていましたが、嵐が来る前に何とか吉田へたどり着くことができました。こちらは柏崎で乗り換えた新潟行の電車です。



吉田駅のホテルで一夜を過ごしましたが、夜中は凄まじい雨嵐となりました。それでも、待ち合わせの9時の段階では風も収まっていました。確かに私は晴れ男なのかも知れません(笑)。寺泊駅でX1おやじさんにピックアップいただき、戸建てのお宅へ。早速、40畳の広大なオーディオルームに案内していただきました。私自身、何軒のお宅を訪問したか分からなくなるほどオフ会を重ねてきましたが、おそらく過去最大のオーディオルームと思われます。正面の奥の壁に花梨を使うなど、広さ以外にも拘りのお部屋となっていました。



40畳という数字に比べて、実際の印象は不思議と広くありませんでした。一つの理由に圧倒的に高い天井があるとのことでした。天井高との奥行の比率で、奥行きの印象は変わるとのこと。SP高さとの比較はご覧通りです。天井の高さぶりが伝わってくるかと思います。



X1おやじさんは、大きくは3つのシステム(うち一つは映像系)を組まれています。午前中に聴かせていただいたのはB&W800D3で鳴らすシステムで、その上流は壁の左側にセットされていました。最上流は8月に納入されたアコースティックソリッドの最上位機種Solid Royalと、エソテリックのK1です。この他にLP12 KLIMAXを含めて2台のアナログプレーヤーもあります。アンプはジェフローランドのセパレートでCORUSとMODEL725 S2の組み合わせです。この他にCHプレシジョンのフォノイコライザーP1もありました。これがセカンドシステム!です。



一方、午後に聴かせていただいたメインシステムの上流は壁の右側にセットされていました。最上流はトーレンスのプレステージに、エソテリックのセパレートP1+D1です。デジタル系はこれにクロックジェネレータG1も加わります。アンプもエソテリックのセパレートでC1+M1の組み合わせ。つまりエソテリックのフラッグシップ機で固められています。更にフォノイコライザーは、FMアコースティックの222です。システムの使い分けですが、ガツンと来るような音楽はセカンドで、深みを求める場合にはメインで、とのことでした。



セカンドシステムのSP、B&W800D3です。訪問先で聴くのは5月のHarubaruさん宅でのGWオフ以来です。この部屋に入ると、そして重量級の機器群と一緒になると、このフラッグシップ機が小型SPのようにさえ見えてきます(笑)。



メインはウィルソンの4WAYSP、ALEXXです。ウィルソンのSPも過去に幾つか聴いてきましたが、背の高さは別格です。2chの他、映像系のマルチチャンネルのフロントSPも兼ねています。隣はスーパツィータのGEM TS208です。なお、X1おやじさんのウィルソンはこれだけでは収まりません。他に映像系向けにSPが2セットあります。System 6がサイドに、X1がリアに鎮座していました。



X1おやじさんの拘りと言えば砂箱です。ほとんどの機器に敷かれていました。もっとも私もウェルフロート率は高いですが・・・。確かX1おやじさんは、静岡のバズケロさんと遠距離交流がありましたね。



映像系→セカンドシステム→メインシステムの順番で聴かせていただきました。X1おやじさんに淹れていただいた美味しいコーヒーと共に、ヴェルビエ音楽祭20周年記念コンサートのDVDからスタートです。ラ・ボエーム(オペラ)は前日のakahanamizukiさんのお宅に続いてでした。オペラは私にとって未開の地でありますが、映像から入るのも手かと思いました。その後、映画も2編ほど見せていただきました。ついつい見入ってしまいますね。『永遠のジャンゴ』のスリリングなシーンの切りの良い場面で止めて、2ch再生へ移行しました。



続いてセカンドシステムです。ここではジャズやポップスなどカジュアルな楽曲を鑑賞しました。美空ひばりにソフィー・ミルマン、シンディー・ローパーと続きます。シンディー・ローパーの「AT LAST」の説得力ある歌声が沁みます。



アナログになると景色が随分と和らぎました。ピンク・レディーをオフ会で聴くのはこれが初めてです。とても開放感のある「UFO」でした。しかし何といってもライオネル・ハンプトンの「スター・ダスト」です。ずっと聴いていたくなるヴィブラフォンの音が、大空間に漂いました。



お昼はご近所の洋食屋さんオークラにて取りました。今回の旅のテーマであるがっつり、はここでも続きました。焼肉に目玉焼き二つの定食を頼みました。そして米どころ新潟の白ごはんは、美味しいに決まっています。



午後はメインシステムのでクラシック鑑賞となりました。philewebコミュティで取り上げられた音源を中心に沢山聴かせていただきました。写真には無いのですが、小澤征爾/サイトウキネンオーケストラのマーラー「復活」が圧巻の再生でした。第3楽章です。私自身、マーラーは食わず嫌いなところがあったのですが、風向が変わったかも知れません。雄大かつ流れるようなストリングスに惹きつけられました。私が持ち込んだCDもメインシステムで聴かせていただきましたが、全般的に落ち着きのあるメインシステムの音が、個人的には好みでした。



オフ会の締めが近づいてきました。最後はメインシステムでのアナログ鑑賞となりました。この辺りで缶ビールも入り、リラックスモードとなりました。その為か、カラヤンの第九では少し意識を失う場面もあり、失礼しました(汗)。心地よかったです。



40畳の、しかも高い天井の空間ですから、エアボリュームが半端ありません。この空間を御するには相当なエネルギーが要ると思われます。導入された機器群に溜息が出ますが、結果としてそうなったと理解しました。勿論、誰しもが手を出せる領域ではありません。SP配置も大事なポイントですね。平行法も試されたようですが音が薄くなるとのことで、現在の内振りに行きつかれました。重厚な低音、内振りのSPの外に広がる音場、そして膨大なクラシック音源の数々・・・やはりクラシックで追い込まれたんでしょうね。

こうして2日連続の新潟オフが終了しました。アプローチこそ異なりますが、理想のクラシック再生を求めている点ではお二人、共通しています。間近でその姿勢に触れて、大いに刺激を受けました。あらためて感謝いたします。オフ会終了後、車で長岡駅まで送っていただきました。途中、信濃川の脇を通りました。熱帯性低気圧は遠ざかり、空に明るさも出てきました。新潟平野を横切る大河同様に、ゆっったりとした気分でいっぱいでした。翌日は旅の最終日、再び百名山登山です。新幹線と在来線で巻機山の登山口である六日町方面へ移動しました。
コメント (4)
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