ハンコックさんのブログで、ユーミンのアナログ盤に関する記事がありました。お持ちのレコードの製造情報(型番、プレスマーク、マトリックス番号等)が一覧表に纏められていました。よく初期のプレスの方が音がいいと言われていますね。普通は同じ盤を何枚も所有することは無いので、音の違いを気にするのはマニアックと言えばマニアックです。アナログ再生のみならずデジタル化にも注力されているハンコックさんらしい記事でした。とはいえ、手持ちの音源はどうなのか、気になったので調べてみました。
ユーミンは荒井由実~松任谷由実まで、デジタルではほぼ音源を持っていますが、アナログはあまり持っていません。ざっと探して6枚出てきました。ユーミンのアルバムでは一番のお気に入りは『流線形'80』なのですが、これを持っていないことからも、あまり力が入っていないことが分かります(汗)。確認したのはマトリックス番号といって1S2等とレコードの内周に刻印されている数字です。Sの前の数字が若い方が初期に近く、音もイイそうです。音楽がモノだったことを実感させる話題ですね。
結論から言いますと、『コバルト・アワー』『紅雀』は両面1Sで始まりました。ベストアルバムの『ALBUM』はB面が1S、A面が3Sという?な状況でした。『OLIVE』は残念ながら両面3S、『昨晩会いましょう』は両面2Sでした。他に『ひこうき雲』があるのですが、これは東芝EMI製ではなく、アルファレコードの盤でした(発売元はビクター音楽産業になっています)。このケースは、論外ということかも知れません。『コバルト・アワー』が1Sだったことを知り、調べて得した気分です。
A面2S1、B面2S1でした。重い雰囲気の曲が多いアルバムですが、「カンナ8号線」「夕闇をひとり」を学生の頃によく聴いてました。
A面3S2、B面3S。この盤を聴くようになったのは、むしろ社会人になってからです。ウィーンアコースティックのSPを購入する前のシステムで、「未来は霧の中に」 をリファレンスにしていました。
A面3S、B面1S2とありました。数字が異なることもあるんですね。このアルバムは、荒井時代、松任谷時代の楽曲が混在しています。昨年、高値でCD音源を手に入れた「遠い旅路」はA面なので、残念でした。
『紅雀』はA面B面共に1S2でした。ただし、CDでも持っていないくらい、過去に接点のなかった作品です。CDで持っていないから、敢えてアナログで入手したものと思われます。
本日の最大の収穫です。ダメ元で見たら両面1S2でした!荒井由実時代の4枚は、やはりアナログでも揃えておきたいです。A面1曲目の「コバルト・アワー」のグルーブ感を引き出すのは、オーディオ的快感でもあります。冒頭の飛行機の音からして、1Sで始まる盤は違うと信じたいところです。ちなみに「卒業写真」は上記の『ALBUM』のB面に入っていますが、音は違いました。ベスト盤よりオリジナル作品の方が良かったです。マトリックス番号間の比較は、あくまでも同一の盤の話ですね。
こちらは東芝EMIのアルバムではありません。個人的には十分聴ける音だと思っていたのですが・・・。『ひこうき雲』『ミスリム』『14番目の月』の3枚は、1Sで始まる盤を探してみたいと思います。とは言え、ハンコックさんのリストを見ると、荒井由実時代の1Sで始まる盤は、入手が難しい気もします。
ハンコックさん、貴重な情報ありがとうございました。『流線形'80』の1Sで始まる盤をお持ちですね。コロナが落ち着いたら、是非、聴かせて下さい。中古レコード屋さんでは盤面のコンディションに加えて、マトリックス番号も要チェックで参りたいと思います。型番情報も活用させていただきます。