春分の日の20日、BOさんのお宅にお邪魔しました。ご一緒はHarubaruさんです。BOさんのお宅を訪問するのは、昨年5月以来です。BOさんとのお付き合いも彼是、10年になりました。10年ひと昔と言いますが、振り返ってみるとあっという間の10年だったという感覚です。交流当初は半地下室のB&OのSPを中心にしたシステムで聴かせていただいていました。ジャーマンフィシクスHRS-130を導入されてからは、リビングルームに通していただく時間が増えました。この日は終始、リビングルームで進行しました。
BOさんのシステムは、シンプルでスタイリッシュです。HRS-130の上流に、テクニクスのSACD/CDプレイヤーSL-G700MK2 とデジタルアンプSU-R1000 を据えられて、機器としては固まった感があります。両機器とも黒い筐体で、HRS-130の黒ともマッチしています。リビングルームは教会を連想させる、広大な空間で、柔らかい自然光がゆったりとした雰囲気を創っています。リスポジからシステムは十分離れていて、広大な音場を、余裕持って鑑賞することができます。ニアフィールドの拙宅とは、ある意味真逆とも言えます。
BOさんが普段聴かれている、クラシックとジャズの音源を中心に聴かせていただきました。この日は、振動対策の実験が企画されていて、同じ曲を繰り返し聴く形式となりました。クラシックは、過去にも聴かせていただいてる、モーツァルトのピアノ協奏曲15番(アバド/ゼルキン/ロンドン交響楽団)や、レスピーギ、マルカントワーヌ・シャルパンティエ (バロック、合唱)でした。それぞれ録音の良い音源でした。音楽が、BOさんのシステムらしい、広い音場、透明感、見通しの良さでもって、提示されました。
ジャズもお馴染みの盤が続きました。BOさんのお好きなアーティストで、やはり録音の良い盤です。アンドレ・プレヴィンのトリオ、アート・ペッパー、ジョン・ウィリアムス、シェリー・マン、ラース・エルストランド 等を聴かせていただきました。アート・ペッパーのこちらの盤は、初めてだったでしょうか?アンドレ・プレヴィンの『After Hours』は、すっかりリファレンス盤になった感があります。この日の選曲は、「Smoke Gets in Your Eyes」でした。BOさんのシステムらしい、洗練されたジャズでした。
オフ会の段階で、既にSL-G700MK2(SACD/CDプレイヤー)とSU-R1000(デジタルアンプ)の直下には、ウェルデルタが導入されていました。今回は、ウェルフロート・ダブルという新しいボードを持ち込んで、音の比較を行いました。ウェルフロート・ダブルは厚みが45mm未満と薄いながらも、4つの脚には多段振り子(2層) が使われています。加えて、お使いのウェルデルタと、ウェルフロート・ダブルの組み合わせも試しました。これで、3層構造になります。まず、上流のSL-G700MK2から実験しました。
続いてSU-R1000でも実験しました。拙宅でもパワーアンプ(オクターブのプリメインアンプV40SE)の直下にバベルを充てています。上流機器の振動対策との違いは、気になるところです。
上流、下流それぞれに効果がありましたが、効き方は違いました。SACD/CDプレイヤーに適用すると、ノイズフロアが下がり、音数も増える方向でした。中高域に良い影響を感じました。一方、デジタルアンプの方は駆動の余裕が増し、中低域の深みが増します。この傾向は拙宅のアンプの振動対策にも重なります。Harubaruさんの他所での経験とも合致するようでした。なお、2層と3層の違いですが、3層にすると柔らかみも出て、音楽が楽しくなる方向といった話がでました。ウェルフロート・ダブルが馴染んだ効果もあったかと思います。
という訳で、実験を中心としたオフ会となりましたが、終始、広いリビングルームでしたので、リラックスさせていただきました。休憩タイムでは美味しいケーキとコーヒー、お茶をご馳走になりました。途中、短い時間でしたが、嵐が通り過ぎる場面がありました。オフ会終了後には天候も回復し、感想戦の会場まで歩くことにしました。ビストロ的なお店で、お肉料理とスペイン産の白ワインと共に、本日の振り返り、オーディオ談義を続けました。実験を踏まえた、BOさんのシステムの今後が、楽しみです。
BOさん、Harubaruさん、休日オフありがとうございました。
しかし、自宅で良い音で音楽を楽しめるのは、考えてみれば贅沢な事です。まて、遊びに来て下さい。
先日はお招きいただき、ありがとうございました。振動対策の効果を、第三者の耳で確認することができました。機器ごとに振動対策の効果を確認する機会は、そうそうありません。楽しくも貴重な時間となりました。
より良い音で・・・の繰り返しがオーディオの楽しさのような気もします。引き続き、よろしくお願いします。
先日は家ではできないいろんな実験ができてとても有意義で楽しいオフ会でしたね。言われる通り、CDプレーヤーとアンプで効果の出方が予想以上に違ったのが勉強になりました。個人的にはクラシックではピアノとヴァイオリンの音が素晴らしいCDプレーヤー側に、ジャズではベースやドラムスの音が厚いアンプ側に設置が好ましかったです。
私の家にあるもう1台のダブルを使用してCDプレーヤー、アンプ両方に使用する実験を行えば、良い所取りになると思いますが、間違いなく外せなくなりそうな結果となりそうでしたね。
個人的にはダブル単品よりも、その上にウェルデルタを載せた音の方が遥かに好みでした。こういう実験ができるオフ会は貴重ですし、楽しいですよね。
>BOさん、
お招きいただきありがとうございました。休憩時間にはいろいろ出していただきBO邸オフ会ならではの贅沢を味合わせていただきました。また機会がございましたら相互オフ会、よろしくお願いいたします。
今回、初めてウェルフロート・ダブルを見ることになりました。2層といっても見た目は薄く、スタイリッシュな外観は、BOさんのシステムにもマッチしていました。ウェルデルタとの組み合わせも、よさそうなので、拙宅での将来的な導入もありかと、思いました。
ここ数年、振動対策に注力してますが、再現性があり、副作用も少ない印象です。BOさんの言われるように、切りが無い側面もありますが、出音を聴いてしまうと・・・の繰り返しですね。