珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Nuforce HAP-100 & SAT-100

2014-08-24 11:03:18 | オーディオ
お盆明けの最初の週は関西方面への出張でした。暑さの中にも、雲が高くなったり、蝉の声(西日本はシャーシャーですね)が弱まったりと、夏の終わりの雰囲気が出てきました。甲子園も準々決勝あたりからは赤トンボが飛び、秋の顔が覗くと、昔NHKのアナウンサーが言っていました。さて、セカンドシステムの向けのNuforceのセパレートアンプを購入して、1ヶ月ほど経過しました。この間、家を空けることが多く、エージングのペースはゆったりです。それでも真空管に灯を入れるのは躊躇するこの時期です。時間をみつけて、両アンプのならし運転を重ねてきました。

私自身、実はセパレート式アンプを使うのは初めてです。Nuforceはハイエンド向けのアンプが有名ですが、ここで選んだのはデスクトップ向けのシリーズです。向かって右がプリアンプのHAP-100、左がパワーアンプのSAT-100です。筐体のデザイン、サイズが統一されていて、すっきりと卓上オーディオを楽しみたい人向けの製品です。これまでMusicaの小型のプリメインアンプint30を使ってましたが、グレードアップ目的で導入しました。HAP-100にはヘッドフォン出力もあります。SPで鳴らすことに拘りを持っていますが、部屋の影響を排除した元の音を知ることは、SPを使う上でも役に立つだろうと思った次第です。


デスクアンダーの様子です。セカンドシステムでは映像も楽しめるように、安価なブルーレイプレイヤーも組み込んでいます。ラック最下段にはクリーン電源があり、ラックの段数が不足しました。int30であればエソテリックのD-07の横に置けたのですが、セパレートアンプには一段を確保する必要があります。アンプの上部空間を確保したかったこともあり、ブルーレイプレーヤーをD-07の上に配置することで対処しました。SAT-100は意外に熱を持ちます。本題から外れますが、机の下にラックがあると足を伸ばせません。たていては椅子の上で胡坐をかいてます。記事のアップやネット徘徊も基本、ここでやってます。


まだエージング中ですが、筐体のイメージ通り、すっきりとした見透しのいい音、そんな印象を持っています。ピアノとの相性がいい感じです。まだ硬さも残りますが、ここは時間の経過を待ちたいと思います。音以外にいくつか気になる点があったので、お店に問い合わせています。
 ①SAT-100電源投入時のポップノイズ
 ②無音時の背景ノイズ
 ③HPA-100のプリのボリューム位置と音量の関係
について、丁寧に回答いただきました。②はNuforce特有のフィードバック機構の裏返しだそうです。ノイズキャンセルのために加える信号が、SPの能率によっては聴こえるとのことです。①は取説にも記載されていて問題なしでした。一定の音量を出すのに、HAP-100のボリュームをかなり回さないといけない印象がありましたが(特にint30との比較において)、ボリュームと抵抗値間のカーブ設計の問題とのことでした。

さて、セカンドシステムから外れたint30ですが、小ぶりながら濃密な音を出していたことに、改めて気づきました。これは、なかなか素晴らしいアンプです。中古買取に出そうと思いましたが、留まりました。間もなく導入5年になりますが、一度も問題を起こすことなく使えています。コストパフォーマンスもよいので、これからネットオーディオやPCオーディオでSPを鳴らそうとする、若い方に薦めます。私自身も、狭い和室での活用を思案し始めたところです。ソース系はCuboxにコンパクトなDAC、SPは木の良さを生かした製品・・・想像するのは楽しいです。


2011年のステレオサウンド誌Vol.179にヘッドフォンに焦点を当てた小林悟朗さんの記事があります。SPで聴くことと、ヘッドフォンで聴くことを両輪としていたことが書かれています。新しい音源はまずヘッドフォンで聴き、SPで鳴らす音を想像したそうです。現在の拙宅のメインシステムは、SPの存在を消し部屋自体を鳴らす方向にあります。部屋の影響が出音にどう載るのか、耳(+頭)で把握しておくことは、何かしらのプラスになるはずです。HAP-100の導入にはそんな思惑も入っていました。急ぎではありませんがヘッドフォン選びもゆるりと楽しめればと思っています。
コメント (2)
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