珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

北関東オーディオ訪問:くーちゃん3003さんを訪ねて

2016-04-09 09:00:25 | オフ会
風邪で会社を休んだのは何年ぶりでしょうか?記憶が正しければ7年ぶりくらいかと思います。仕事の忙しさも重なり、北関東オーディオ訪問記の栃木編のアップが随分と遅れてしまいました。少し体を休めろとの暗黙の指示だったのかも知れません。

高崎での一夜を過ごした後は、くーちゃん3003を訪ねて栃木方面へ移動です。高崎から小山に向かう両毛線に乗りました。当初、電車の本数が少ないこともあって、ローカル線のイメージを持っていたのですが、前橋、桐生、伊勢崎といった大きな街を通るので少々当てが外れました。停車駅の一つ、足利駅の駅メロが森高千里の「渡良瀬橋」だと気づくのは、くーちゃん3003さんのお宅に着いてからでした。両毛線の移動に合せて、冒頭でかけていただいたのが「渡良瀬橋」でした。夕景の似合う親しみやすいメロディーですが、車中では読書に夢中だったのか、気付けませんでした。


待ち合わせは佐野駅でした。佐野を両毛線が通ること自体も、今回初めて知りました。佐野と言えば何といっても佐野ラーメンですね。前回の宇都宮の「一品香」も忘れ難いのですが、一度は本場で佐野ラーメンを食べたいと思っていました。同じ佐野ラーメンも、中身は様々(千差万別)だそうです。そんな中、県外からも客が集まる人気店「万里」を紹介いただきました。選んだのは、くーちゃん3003さん推奨のネギラーメンです。あっさりした醤油ベースのスープに、青竹で打った太目の柔らかい麺は王道ですね。お腹を満たしたら、いよいよお宅へ移動です。


くーちゃん3003さん宅訪問は約2年3か月ぶりとなります。オーディオ機器は前回訪問と全く変わっていませんでした。ソナスファベールのCremona Mは勿論、タンノイのAutograph miniも健在でした。当時、買って間もなかったデノンのDCD-SX1も2年強の使い込を経てエージングが進んだ模様です。セッティングも見た限り変わりありません。実は前回はルームチューニング材が仕込まれていたそうですが、現在はすっかり取り払ったそうです。前回映像を楽しませていただいたブラウン管のディスプレイは今回は出番なしです。Cremona Mによるピュアオーディオ再生のみとなりました。


冒頭の森高千里に続いて、最近くーちゃん3003さんがよく聴かれるxrcdやxrcd2のヴォーカルもの、オーディオ訪問で聴く機会の多いグレース・マーヤ、高木綾子などを聴かせていただきました。森麻季はCDとSACDの聴き比べでした。


ジャズシンガー、伊藤君子さんです。日本人らしからぬ英語の発音に感心してしまいました。前回訪問の際、くーちゃん3003さんの女性ヴォーカル好きに、いたちょうさんと驚いたことを憶えています。Cremona Mと女性ヴォーカルのマッチングは変わらず良好でした。


バッハ好きのくーちゃん3003さんを意識して私が持ち込んだのはカール・リヒターの「ブランデンブルグ協奏曲」(左)でした。これがトリガーとなって一気にバロック大会となりました。くーちゃん3003さんのコレクションから推薦盤をかけていただきました。


ベルギーのバロック・ヴァイオリン奏者、シギスヴァルト・クイケンと古楽器オーケストラ、ラ・プティット・バンドの組合せは外れが少ないそうです。録音がいいので古楽器の特長がよく伝わってきます。良し悪しはともかく、リヒター盤の録音の古さを実感しました。


くーちゃん3003さん一押し?のバロック・ヴァイオリニスト、レイチェル・ポッジャーの作品群です。バッハを掘り下げるのであれば、お気に入りの演奏家を見つけるのが早そうです。


バッハのヴァイオリン作品でも特に好きな「二つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調」です。シェリングとその弟子による作品をかけていただきました。二つのヴァイオリンが左右にきっちり分かれているのが新鮮です。シェリングの優雅でふくよかな音色は、バロックとの相性もいいように思います。拙宅でもヘンデルのヴァイオリンソナタを思い出したようにかけます。


約4時間半ほどの滞在となりましたが、楽しい時間はあっという間に過ぎます。最後はイ・ムジチの「四季」で締めとなりました。私は録音の古いアーヨ版を持っていますが、こちらは80年代のカルミレッリ版です。くーちゃん3003さんさんの好みはこちらだそうです。夏の第3楽章と冬の第1楽章を、特に重低音の下支えに感心しながら聴いていました。


結局この日は大半の曲がヴォーカル、バロックとなりましたが、こういった縛りでもオフ会は楽しめます。あまり音の話題をしなかったように思います。システムがすっかり落ち着き、大好きな庭いじりの合間の音楽に浸れるのあれば、言うことはないのかも知れませんね。前回訪問時、デノンのDCD-SX1は慣らし運転でしたが、しっかり使い込まれてシステムに馴染んだ様子です。一連のバロックの鑑賞を通じて、しっかりとした低音表現(重さ)を感じました。Cremona Mに対する先入観とズレがあったのですが、これは嬉しいズレですね。アクセサリーも取り払ったせいか開放感も増し、音場が広がった印象です。

私はくーちゃん3003さんからすれば、1回り下の若輩です。10数年後、オーディオ機器がすっかり固まって、ただ音楽を聴くのみという境地は訪れるのでしょうか?早春の土日オフ会in北関東は無事終わり、翌日の仕事に備え一路横浜を目指しました。皆さん、ありがとうございました。
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