
先日、桜井市小夫地区にあります、
竹林整備の現場を見学に行ってきました。
この界隈の竹林。
手入れもされず長らく放置されていて、荒れ放題のところが少なくありません。
ボクが住んでいる吉野も例外ではありません。
ほったらかしの竹やぶがどんどん増えています。

こちらはこれから整備に取り掛かる竹林。
こんな感じです。
とにかく窮屈そうですね。
このままでは竹全体が弱り、やがて山が荒れます。
そこで竹林の整備と、
間伐した竹を使って食器や楽器などを作ったり、
竹林そのものを生かしたワークショップなどをされるなど、
竹を使った新しいライフスタイルのあり方を探られておられます。
その活動を中心的にされているのが、三橋玄さん
三橋さんは竹の空間造形作家。
つまり「竹アーティスト」。
※三橋さんのサイト↓
http://www.bambookingdom.net/
先日、奈良の観光地、飛鳥で「飛鳥 光の回廊」に
「朱雀」」という大作を出品されました。
(ボクはあいにく行けず、見れませんでしたが・・・(泣))
以下、間伐して爽快感が増した竹やぶです。


で、なぜボクがお邪魔したかというと、
竹の農業資材への活用について。
農業でも竹は切っても切れない関係です。
例えば、支柱、竹炭、竹パウダーなどがあります。
ちょっとずつ説明しますと・・・
【支柱】
キュウリやつるありインゲン、エンドウマメの支柱に竹や枝つきの竹が豊富に使われていました。
また、稲を干すはざ棒としても。
今や専用のネットが登場しましたが、それでも使われています。
里山のおじいちゃん、おばあちゃんが枝つきの竹を引きずって歩いている光景、
見たことありませんでしょうか?
【竹炭】
竹炭は土をゲンキにします。
竹炭に有益な微生物が集まります。
人間で言えば、今話題の酵素に例えると、
体内酵素が増やせるとイメージしてください。
また、炭は水や空気を浄化してくれます。

三橋さんが竹林の近くで栽培しているニンジンにも、
竹炭が播かれていました。
実はニンジンは発芽させるのがちょっと難しい。
でも、竹炭を播いたら、ご覧の通り。
発芽しにくいタネ(太陽を好むタネ)を播いた場合、
竹炭を播くと効果を発揮します。
【竹パウダー】
これは、竹を専用の機械で粉末にしたもの。
そのままでも、落ち葉や植物性の肥料などと混ぜたりしても使うと、
野菜果物が美味しくなります。
実は、竹の支柱、竹炭はボクも農業資材に活用している1人です。
竹炭をまくと、野菜が美味しくなります。
特にパリッとした食感になります。
また、土も団粒構造になり、通気性が良くなります。
我が家には1箇所、かなりの粘土質の畑があります。
最初は耕しても耕しても崩れにくく硬い土。
そして冬になって霜が降りると土の姿はまるで冷凍マグロみたいになってました。
しかし、いまや団粒構造になり、野菜も栽培しやすくなりました。
そして、上述しましたように、有益な微生物が集まり、
彼らが土を肥やしてくれますので、結果的には肥料が少なくて済むようになります。
竹炭を作る手間がありますが、「コストカット」になりますね。
さらに・・・。


私事で恐縮ですが、
農業雑誌「現代農業」2012年4月号で、
竹炭と水を入れたペットボトルを使った育苗方法
「ソーラー育苗」について取り上げて頂きました。
ここでも竹炭が活躍中。
仕組みはこちらでご説明しております。
また、野菜苗の土にもわずかですが竹炭を入れています。

ソーラー育苗で育てた苗。
なんとなく寂しいようにも感じなくもない姿ですが・・・

根っこはご覧の通りです。
まだまだ竹の農業資材への活用については、
お伝えしたいことがいっぱいありますが、
今日はこのへんまで・・・として・・・。

農業資材をも含めて、竹の活用法はまだまだいろいろあるでしょう。
竹のパワーで、人々、そして地域がゲンキになって欲しいですね。
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