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野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

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森のツアーに行ってきました。その3

2014年06月18日 22時43分26秒 | ハタケのソトからの「学び」
さて、ツアー一行が向かったのは、
見学させて頂いた杉林の杉を製材している、松尾木材さん



バスは吉野貯木場に停車。

貯木場には杉や桧の丸太がズラリと並んでました。

今は吉野材はトラックで運んでますが、
昔は筏で川上村から吉野川に流し、この場所で集められてました。


こちらは昔、線路が敷かれていて、吉野材を運んだ貨物列車が走っていた場所。
ここで吉野材をタップリ載せて、各地に運ばれていたのでした。





松尾木材の松尾専務から、吉野杉の製材についてお話を聞かせて頂きました。


吉野杉と、他の温暖な地域の杉との違いの1つに、年輪の感覚の狭さがあります。
吉野杉は年輪が狭い分、伐採するまでに時間がかかりますが、丈夫と言われてます。
そこで、その強度について、
吉野杉割り箸を用いて実験!


左が年輪がたくさん含まれている割り箸。
右は年輪が1つだけの割り箸。


写真の状態で持って、人差し指に
一気に力を入れると…



年輪が1つだけの割り箸は、ポキっと折れましたが、年輪がたくさんある方は折れませんでした。

つまり、年輪と年輪の間隔が狭いほど、強いことが分かります。

他にも、色々とお話を聞かせて頂き、実際に丸太が建材になる様子も見学させて頂きましたが…話は次回へ続きます。




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森のツアーに行ってきました。その2

2014年06月18日 19時49分28秒 | ハタケのソトからの「学び」





さて、樹齢250年の杉林に到着した一行は、

ここで、吉野杉の林業暦500年、
そして、1900ヘクタール、東京ドーム406個分の山林をお持ちの
清光林業株式会社の岡橋清隆氏に、
これまでの吉野杉の歩みと、将来性についての
お話をお伺いさせて頂きました。


吉野杉の美林、
150年後にはなくなる」といわれているそうです。
つまり、吉野杉の絶滅を意味しています。

大きく理由は2つあります。
1つは、後継者不足。

林業の仕事はかなりの重労働。

そして、例えば樹齢250年の杉の木を伐採し売るとしましょう。

野菜と違って、1人の人間が1つの野菜を種まき、苗作りから収穫まで立ち会うことが出来ません。

人間の一生を80年とします。
最低1箇所の山で植林して伐採(収穫)するまで3世代が関わることになります。

もう1つは、生態系の変化。
杉の美林に生える植物と、鳥獣類の変化が著しいです。
昔は、鹿はそんなに多くありませんでした。
ところが今は増え放題。

ブランド材でもある吉野杉は、その山に生える草(雑草)も大きく関係しているのだそうです。
言い換えれば、「コンパニオンプランツ」。
それらの草の刺激を受けて、吉野杉が作られるといっても過言ではないでしょう。

昔はいろんな草が生えていたそうです。
ところが鹿が増え放題の今、草は鹿に食べつくされ、
香りのきついもの(ミカン科など)しか残っていないそうです。

また、杉の苗を植えていると、真後ろに鹿がいるなんてこともザラだそうです。

しかも鹿は杉の苗を食べます。
そのため、苗を植えた翌日、山に入ると何もない・・・ことも少なくありません。

また、杉は若い杉の木の皮をはいだりします。

それが植林の熱意を下げてしまっているのも事実です。

吉野杉を守ることは、もはや在来野菜(その土地にしかない野菜)の保全よりも
大変そうですね。


そして、コチラの写真。
間伐材がズラリと倒されています。

これを活用すると、おカネになるのでは・・・と思われるかもしれません。
しかし、実際には逆に赤字になるそうです。

その理由は、
吉野杉は、かなり傾斜がきつく険しいところで育てられています。
その為、間伐しても、間伐材の運搬方法が問題なのです。

テレビや雑誌などで、ヘリコプターで木を運んでいる様子を見た方もいらっしゃるかもしれません。

ところが、ヘリコプターは1分間になんと1万円~2万円ものコストがかかるのです。
1時間使うならば、60分×2万で120万!
2時間で240万!

間伐材が時間当たりどれだけ運べるか分かりませんが、
ヘリコプターで運んだ間伐材を加工して売ったとしても、1分間2万円の元は到底とれません。

その為岡橋さんは吉野杉の山林に山道を通す活動もされておられます。
これまで述べ、70kmもの道を作られたそうです。

その岡橋さんの奮闘振りが、数年前にTBSで放映されたそうです。
URLを添付します。
http://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/20100919/1.html


また、この樹齢250年の杉林がズラリとまっすぐ天高く伸びるこの山から、
大極殿の柱が出されたそうです。

で、どんな土で育ったのでしょうか?
土も見ました。

堆肥みたいな、腐葉土みたいなふかふかの土と思われるかもしれません。

実際は・・・

こんな土です。
岩だらけなのです。

実はこの岩だらけの土が、武断度材である吉野杉の土台でもあるのです。

この岩のミネラル、そして山水がキーでもあるのです。
あと、写真では分かりにくいのですが、かなりの傾斜をしています。
この岩だらけの土、しかも急傾斜に根っこがしっかりと張ることで、
ブランド材となるのです。

そして、岡橋さん曰く、吉野は日本最古の人工林だそうです。
先人たちは、何百年に渡りこの土と向き合い山と向き合ってきたのです。

もちろん、土の状態や斜面の向きといった違いによっても、
杉材の出来具合に差があるそうです。
野菜・果物が産地が異なると味が違うのと一緒ですね。

さて、お話を聞かせていただいた後は、
この杉林の中でお食事タイム。



川上村の
「手作り弁当すぎもと」さんのお弁当です。」
めちゃ美味しかったです。

ところで、山仕事の皆さんは、「めんぱ」という専用のお弁当箱にご飯やらおかずを
いれてお持ちします。
同行していただいた松尾木材株式会社
(清光林業株式会社さんの育てた木材の製材所さん)の
松尾専務さんが持参してご紹介いただきました。

僕のブログでもご紹介しております
http://blog.goo.ne.jp/vegefruart-andy/e/154fcc3b6d34bb21fad41e4ea0240d36

また、

他にも、清光林業株式会社さんは吉野杉に対する想いについて、
コラムを書いてございます。
合わせてURLを添付します。
http://www.shimz.co.jp/mokkou/topics/2013/22.html

http://www.kinokuni-koubou.com/yoshino_forestry.html

清光林業株式会社の岡橋さん、ありがとうございました。

この後は、吉野杉の製材の様子を見学します。


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