葉加瀬太郎の20周年記念コンサートIN福岡シンフォニーホールに出席、感動の150分であった。若いころは音楽が好きでギターをやったり、民音に入ったりでコンサートもよくいった。それがコンサルタント稼業になって、24時間経営者と同じ立場で仕事をするという大義のもと、とんと御無沙汰、数年前に会社の親睦会(給与の1%を積み立て、会社が1%負担する福利厚生制度)でキャッツの公演を見たきりで、からきし文化的匂いから縁遠い生活をしてきたものだ。2か月に1回くらい、歓迎会や送別会ほかもろもろ状況対応でもっぱら飲み食いばかり、しかし二万円をこす豪華食事などできはしたが)
友人が去年末、夫婦で聞きにいって、大感動したという情報が頭に残っていたものだから8月にコンサートの案内が新聞にのり、パソコンで予約(6800円)、セブンイレブンでチケット交換したが席の希望はできなかった。1F16列39番、前方右端でスピーカーが邪魔になりドラマーの顔が見えなかったがまあまあのポジションだった。
地下の蕎麦屋で腹ごしらえをして20分前に着席したが8割方うまっていた(アクロス福岡のシンフォニーホール、2000人近く収容可)。女性がめだち、はげたおじさんの姿もちらほら、子供をつれてきている親の姿も多い。テレビの情熱大陸やNHK朝ドラの「てっぱん」の影響もあるのか・・。
バイオリンの葉加瀬太郎を軸にピアノ、ギター、ベース、チェロ、ドラム、サックスなど総勢8人のクラシカルバンド?。18時半、メンバーが「私の音楽20年マーチ」を演奏しながら場内を行進することでコンサートが始まった。これで一気に場内が盛り上がる。
1990年にバイオリニストデビューしてから20年、子供心や夢をキーワードにした記念CDに収録されている新曲を軸にプログラムが構成されている。間に福岡だけのオリジナル曲(FUKUOKA・・アルファベットと音階を対応させて曲をつくる実際を紹介)やバイオリンをひいたことのない客(今回はどこかの寺の尼僧さんが壇上へ)に引き方を教えたりで変化があってあっておもしろかった(題名のない音楽界手法だが)
一部の終わりはチゴイナルワイゼンの葉加瀬流アレンジ、最高に盛り上がった。たいした演奏技法だ。2部はテレビ番組のテーマ曲などが中心に展開され、ラスト曲では聴衆全員がたちあがり、手拍子やウエーブで最高潮に達し終了、アンコールの拍手にこたえた最終曲がひまわり(てっぱんのオープニングテーマ)。ステージ背面がひまわりでいっぱいになり、バイオリンの透き通るような響きが場内にみち、コンサートは拍手の嵐の中で終了。来年は女房をつれて聞きに来よう。感動の150分であった。