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自己満足俳句をやり始めて久しい。このブログでも臆面もなく駄句をのっけて読者の失笑を買っていることと思う。女房も恥ずかしいからやめてという。今、私の自由時間を割いている主なものは写真、体験農園、ボーリング、読書、映画、株式投資研究、たまの山歩き、そしてこのブログエッセイ。間口が広すぎるきらいがありどれも深みは今一かもしれない。このなかでも比重の高いのは写真かね。そこで写真と俳句に共通するエキスはひき算。あれもこれも入れてはだめで主題を明確にするということか。写真俳句ということで作家の森村誠一さんなんかが写真俳句のすすめという本を書いているがそこで女房に馬鹿にされないためにもということで俳句の通信講座を始めた。月々2000円くらいだから写真講座よりよほど安い。
テキストや歳時記などが送られてきて早速、読み始める。金子兜太さんや辻桃子さんなど俳人が書いた本も何冊か読んだがとにかく実作が大事。いずれにしても5,7,5という17音の世界1短い詩型のなかにどう感動をよみ、読み手にも共感してもらうか、しかも説明文的ではだめでイメージの世界を作り上げねばならないという。そのために俳句には季語と切字が必須ということだ。切字と言うの「や」「かな」「けり」などで川柳には切字がないという。
寝ていても 団扇のうごく 親心(川柳。団扇は江戸時代以来夏の季語)
古池や 蛙とびこむ 水の音(俳句。蛙は春の季語)・・・というわけ。
「古池に蛙とびこむ水の音」では単なる説明文で水の音に主眼がありイメージはひろがらない。切字「や」を使うことで主題はあくまで静かな古池であり耳をすますとぽちゃんと蛙がとびこむ音が聞こえたというイメージの世界が構築されているとのこと。
第1回目の添削課題はこの切字「や」をつかった俳句を3句送れと言うこと。さっそくいつものように自己満足俳句をつくり2週間後添削されてかえってきた。
第一句 「節分や 厄がはれたる 自由人」
添削 節分や 厄のはれたる 吾が齢
第二句 「蠟梅や 花の名知らず 妻苦言」(2月7日のブログ掲載)
添削 蠟梅や その名知らずに 笑はるる
第三句 「湯豆腐や 湯気でほのかに 妻の笑み」
添削 湯豆腐や 湯気のむこうに 妻の笑み
いかがですか、さすがと思いましたが・・・