ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

131005 朝からずっと雨。「アランの幸福論」読了。

2013年10月05日 | アフターセブンティ

アランは20世紀にかけて活躍したフランスの哲学者。ヒルティ、ラッセルと並んで世界の三大幸福論の一つ。昔から本の存在は知っていたがリタイア後の人生やいかに、ふとアマゾンで購入。女房と二人だけの生活になって3年近くになる。夫婦といえども究極は他人と割り切って考え、緊急時は助けあうとして、食事はお互い区分けして担当、朝昼は俺、夜は女房。週刊誌はリタイア後の夫婦生活特集記事がいっぱい。いまさら幸福論でもないが新視点があればグー!

 

Ⅰ、不安と感情について

1、不機嫌は一種の病気。眼にごみが入ったらこすったらダメ。3時間は不快。自分の鼻先をみつめていると涙がでてきてすっきりする・・人のせいにせず、自分に注意をむける

2、感情に走っておびえるとどんなに些細な理由であろうと必ず戦争になってしまう。ほんとうに恐ろしいのは感情に走ってしまうこと・・まずは幸せな気分にひたること

Ⅱ、自分自身について

1、にっこりしたり肩をすくめたりするのは心配事にたいする常套手段。無理してでも礼儀正しくふるまうこと

2、パーティや行事にでて幸福を演じること。不機嫌の撃退にかなり効き目がある

3、自分についてあれこれ考えない事。何の役にもたたないし危ない綱渡りでしかない

Ⅲ、人生について

1、うまくいったからうれしいのではなく、うれしい気持ちでいたからうまくいった。常に喜びをもって生きること、自分は運がいいんだとおもって生きること。毎朝、「鏡の前で自分は運がいい」と3回唱える

2、ミケランジェロは常に学んでいた。その時髪は真っ白だった。いつだって今こそが意志の力を発揮すること。三浦雄一郎が65でメタボの時、70歳でのエベレスト登頂を決断、日々訓練の日常にはいっていった

3、仕事やキャリアのためなら人は努力するが家で自分の幸せのための努力はなにもしない

Ⅳ、行動について

1、 優柔不断は最悪。行動を思い描くだけでは何にもならない。どんな行動にも一か八かの要素はある。

とことん検討する以前に行動をしてしまうこと。迷いから解放される。

2、 自分がそうしたいと思う思えばどんな運命も良い運命

3、あれがない、これがないとこぼす人が多いが決まって原因は本当にほしいと思っていないから

4、望んでいることはすべて「人を待っている山」と同じ。ほしいものは自ら取りに行く

Ⅴ、人とのかかわりについて

1、するどい言葉の矢はすべて自分に降りかかってくる。最大の敵は自分である

2、幸せな結婚生活を送っている人はめったにいない。夫婦のいがみ合いは他の人たちとかかわりを持つことで改善される。それは礼儀正しさを要求され、それが改善のきっかけになる

3、やれやれまた雨だ。やあちょうど良いお湿りだ。微笑んでみせることが相手を楽にさせる。

4、感情の無意識的行為、憎まれ口を笑い飛ばすこと。もとよりそれは存在しない想像上の憎しみでしかない

5、ティーカップの持ち方ひとつでその人の洗練度がわかる。礼儀正しさを学び実践せよ

Ⅵ、仕事について

1、仕事はあらゆるものの中で最高のものであり、最悪のものである。みずからすすんで自由に働くのであれば最高、自主性がなければ最悪。

2、役に立つ仕事はそれ自体が喜びである

Ⅶ、幸せについて

1、生活が物質面で保障されても幸せは自分で作り出してゆかねばならない

2、駆け足で物事をみない。どこへ行っても滝は滝にしか見えない。景色の価値はその細部にある。前から後ろから横から上からじっくり滝をみる。同じ滝でも1歩」ごとに違う様子にみえてくる

3、まず自分が微笑み、上機嫌を発揮すること

4、人込みでちょっと押されたときはむっとせずに笑い飛ばすこと。

5、若い人たちには推測にすぎないときは疑わしきは罰せずですべて良いほうにみてあげよう

6、幸せに生きるコツは自分のアンラッキーを今のことであれ過去のことであれ、ほかのひとに一切話さないこと。いずれほかの人をいやな気持にさせてしまう。

7、悲観主義は感情からくるもの、楽観主義は意志からくるもの、幸せになると思うこと、幸せであることは他人に対する義務でもある。活気ある生きざまは周りを明るくし、感謝、尊敬される。

いかがですか。妻も含めた外部のヒトの言動に過敏に反応しないことが重要。毎朝、顔をあらう時に、鏡にむかってにこっと微笑みながら、今日も元気だ、ありがとう、おしっこがちゃんと出て幸せだ、自分は運がよい、今日一日、機嫌よく過ごそう!!とお題目をとなえることが幸せでいる、幸せになる必須基本動作のようだ。

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