ペンタックスK-3をたずさえモーニングウオーキング。デジカメエントリー機のペンタックスIST-DSは娘婿に譲渡、5年間愛用してきたKー20Dは下取りにだしてAPS-C最強機のうたい文句のK-3を入手、初撮りをかねて朝散歩にでかける。いつもの宝満川コース、目新しい被写体との遭遇はなかったがシャッターを押してきた。なかなかの感触ではあった。
レンズはペンタックスのDA55-300ミリ。普及型のレンズ。常用はタムロンの18-200ミリだから久しぶりの装着。
ボケ味はまあまあ。いつもの風景もこころなしか違う感じ
20M先からアオサギが飛び出したのを後追い
朝の雰囲気がでている。空気感というやつ。かえり佐賀の県鳥になっているカササギと遭遇。電柱のうえに営巣している模様。
70代はずっとこのカメラとおつきあいさせてもらう予定。フルサイズ機がでてもふりむかない。8時前帰宅。4000歩くらい歩いたかな。いつもより早い妻がコーヒを入れてくれていた。
この5月は久しぶりに藤沢周平の時代小説を再読。藤沢周平は昭和46年、オール読物で新人賞、昭和48年、「暗殺の年輪」で直木賞、爾来、権力や社会の非情さの中でわずかな真実を求めようとする人々への共感をえがき続けた。おのずと暗い作品がおおかったがこの用心棒シリーズあたりから趣が変わりはじめたとされる。
用心棒日月抄S53年、孤剣は55年、刺客は62年、4部作の最後の凶刃はH3年の刊行。主人公、青江又三郎は故あっていいなずけの父親を切ってしまい北国の小藩を脱藩して江戸にのぼり、国許からの刺客に追われながらの用心棒稼業をつづける26歳の若き剣客、4部作目の凶刃では又三郎は40歳半ばになっている。藩の権力争い、藩の影の組織の女統領佐知とのからみ、それに幕府隠密が三つ巴に絡んでゆく。この主人公は藩の組織人としての顔と用心棒稼業という自由人の顔の両面をもち、市井の人々のたくましい生き様、真の男女のありよう、迫力の決闘シーンなど読者をぐいぐい引き込む筆致で読者を飽きさせない。藤沢周平作品はリタイヤラーの精神を鼓舞してくれる。