ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

170515 沖縄本土復帰45年、久しぶりに六法全書をひらき、日本国憲法をみる。改憲やいかに!

2017年05月15日 | アフターセブンティ

 24節気では立夏の末候、たけのこしょうず頃とある。筍はもう3~4回食した。たけのこごはん、若竹煮、お吸い物、とれたては刺身としゃっきりした歯ごたえにうれしくなる。昨夜はあさりスパゲティにワイン。飽食、グルメ日本あり難いことだ。今日もいい天気。太宰府天満宮にでかける。回廊で梅とモデル写真コンテストの入賞作品が展示されている。

世界から観光客がきている。平和日本である。九博のタイ特別展に来ている黄色の法衣の若い僧がでかいニコンの一眼レフで鯉を撮っていた

行きたいところに行き、食べたいものを食べ、言いたいことを言い、書きたいことを書く。こんな当たり前の自由や人権が実は憲法によってよって守られているわけだ。深夜、警察に突然身柄を拘束されそのまま行方不明になってしまうというような恐ろしいことは普通の市民にはない。現行犯をのぞき裁判所のだす逮捕状がなければ逮捕されない。

今日は沖縄が本土に復帰して45年。5月15日午前零時、いままで右側通行だったのが一斉に車は左側通行、信号、道路標識一斉に変わった。1945年8月15日、昭和天皇の決断で日本はポツダム宣言受諾無条件降伏をした。神国ニッポンの勝つことを信じ込まされていた日本人は虚脱状態に陥った。連合国総司令官マッカーサーがやってきて、日本が二度と世界を相手に馬鹿な戦争をしかけることがないように、そして自由な民主国家づくりを目指すように改革を断行した。

 神であった天皇が人間宣言をし国民は仰天。マッカーサーは幣原首相に憲法改正を指示、自由主義化と人権確保の5大改革(婦人の解放、労働組合の結成促進、自由主義教育を行う諸学校の開放、秘密警察など恐怖制度の廃止、経済機構の民主主義化)を取り入れるよう勧告。しかし日本政府案は却下され、マッカーサーはGHQに憲法草案作りを指示、幣原首相はマッカーサー草案をベースに憲法改正草案要綱を発表、その後総選挙、国会での審議などをへて昭和21年11月3日、日本国憲法として交付、翌年5月3日施行された。爾来72年一度の改正もなされなかったのが日本国憲法である。同じ敗戦国のドイツやイタリアは幾度となく憲法を改正してきたが日本は「不磨の大典として」改正できずに現在に至った。

久しぶりに六法全書を引っ張り出して憲法のくだりに目を通した。さらに改憲をリードする安倍首相の著書や、平成維新を提言する大前研一の本などに目を通した。

敗戦から7年、1952年サンフランシスコ講和条約で日本の主権は回復したがアメリカが沖縄や小笠原諸島を統治することを承認、日本を守るために自由に基地をつくってよろしい、裁判権も認めましょうという対日平和条約、日米安全保障条約の中身であった。そして沖縄は20年もアメリカの統治下におかれ、復帰後も基地問題に翻弄されている。

 われわれ戦後世代は国の防衛はアメリカにおまかせして、ひたすらアメリカの豊かさに追いつくべく商売一筋にがんばって、テレビ、冷蔵庫、洗濯機のある生活、公団住宅から一戸建て、自家用車のある豊かな生活を実現、東京オリンピックで奇跡の経済復興の姿を世界にみせて、大阪万博をへてなんとアメリカに次ぐ世界2位の経済大国になってしまった。というわけで現役時代は憲法改正の必要性などとんと感じずに現在に至ってしまったと言える。

 憲法というのは国民の自由と人権を守るために権力者の横暴を防ぐためにあると六法全書には書いてある。今、日本の最高権力者の安倍総理は世界をわたり歩くにあたり、世界平和を実現するために金はだすが血は流さないと言われることが一番いやなのだろう。

 それはともかくやはり国民の国民による国民ための日本国憲法にした方が良いとおもわれるポイントは日本国憲法の前文が4つ記載されているがそのうちの②に日本国民は恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義し信頼して我々の安全と生存を保持しようと決意した。というくだりである。すなわち北朝鮮がミサイルを撃ち込もうとしても、平和を愛するアメリカや韓国、中国、ロシアなどに皆さん方の公正と信義を信頼していますのでよろしくお願いします・・・ということで第二章第九条の戦争の放棄、軍備および交戦権の否認につながるわけである。

 キリストのように右の頬をたたかれたら左の頬をさしだすというようなわけにはいかないだろう。あらためて日本国民は憲法というのをじっくり読みなおしどこをかえるべきかじっくり研究すべきだろう。

コメント
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