生老病死、人間だれしも死ぬ。早かれ遅かれこの事態はやってくる。小林真央さんが2年余の乳がん闘病の末に34歳の若さで亡くなられた。
(アジサイや 雨をもらひて 藍を増し)
いずれ市川団十郎を襲名する夫、歌舞伎俳優、市川海老蔵と4歳、5歳の子供を残して先立たれた。生きていても仕方なさそうなのが長生きして、もっと長く生きるべき人が若くして亡くなってゆく。
運命とは皮肉なものだ。いくらブログで最後まで気丈に笑顔を世間にみせておられても、さぞかし心残りであったろう。最後まで家族への深い愛を示しながら逝かれたことは残された家族のこれからの生きるうえでのとてつもないパワーを残されたのかもしれない。
ニュースキャスター、タレントとしての華やかな人生、病気に負けまいとする前向きな人生、そして、やはりもっと長生きして梨園の奥様として歌舞伎界の顔である市川海老蔵を支え、子供たちを後継者として立派に育てる、そんな彼女にしかできない大役をできなくなってしまった悲劇的な人生、であったと思わざるを得ない。たぶん市川海老蔵さんは亡き妻の意をうけてしっかりパパママ役もされて本業の歌舞伎道も全うされるに違いない・・・・小林麻央さんの御霊よやすらかに!!