24節気では小寒の末候、「雉始めて鳴く頃とある。元旦が大正月、15日が小正月、旧暦ではちょうど満月、この日の正月を祝っていたらしい。女性がやっと一息つける頃ということで女正月とも呼ばれる。アンコウや蕪、きじ、蠟梅などがキーワード。日当たりがよくないわが家の裏手に蠟梅が咲いている。
寒さで行動力が鈍っている昨今、もっぱらはまっているのは内田康夫のミステリー小説。リタイア後の読書傾向は佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙」などの時代小説、五木寛之の「林住期」「親鸞」などシニアライフ、宗教がらみ、株式投資がらみで世界の金融情勢などなど。
今まで推理小説はあまり読まなかったがたまたま義兄から内田康夫の「日蓮伝説殺人事件」上下を借りて読み始めて、そのトリックや謎解きの絶妙さなどに面白みを発見、爾来、図書館にいっても必ず2~3冊借りてきて読むようになった。
テレビで浅見光彦のミステリー紀行シリーズ、信濃のコロンボシリーズなどやっており、やはり売れっ子作家であったのだと再確認した次第。浅見光彦は警察庁刑事局長の弟で迷宮入りしそうな難事件をとびぬけた推理力で解決してゆくというストーリーで必ず事件のカギを握る美人がからんできて、さらに日本各地の名所旧跡をからめた紀行文的要素をからめて展開させる。浅見光彦倶楽部なるものがあってファンを組織化している。当の内田氏は今84歳、体調を崩して休筆中とか。
鳥取雛送り殺人事件、熊野古道殺人事件、御堂筋殺人事件、神戸殺人事件、金沢殺人事件、白鳥殺人事件、倉敷殺人事件、城崎殺人事件など日本一周した時を思い出しながら、手当たり次第に読む。
なぜか読み始めると不思議ととまらない。眼に悪いと思いながらも布団に入って、LEDライトで照射しながら読み続ける。今、借りてきたのは北国街道殺人事件、秋田殺人事件、天城峠殺人事件の3冊。
数からすると浅田光彦シリーズがはるかに多いが今回借りた北国街道殺人事件は「信濃のコロンボ」の異名をとる長野県警捜査一課きっての名探偵、竹村岩男警部が主役。かつてのテレビ、刑事コロンボにあこがれて刑事になったとかの設定。よれよれのバーバリーのコートを着て仕事をはじめたが奥さんから似合わないからやめなさいといわれて最近は着ていないなど書かれている。
内田氏いわく、最初からストーリーをつくって小説を書き進める手法はとらないらしい。2~3日ご当地にでかけて、その時体感したインスピレーションで最初の場面を設定してどんどん書いていくとか。誰を犯人にしようとか全然決まっていないらしい。
こちらも読みながら、ここはおかしい、なにかあるはず、など考えながら読んでいくが、さすがに最後の最後までいかないとわからないように書かれているのはさすがですね。まあボケ防止でカネもかからないが身体がなまってきましたね。スクワット30回、あしふみステッパー100回ほどやりましょう・・・・