今日で妻の入院3日目。高熱、悪寒、震えは感染症が引き起こしていたようだ。月曜日朝、近くのT病院につれてゆき、すぐ原因がわかった。抗生物質の点滴をすべく入院を即決定。
(庭のくちなし)
完全に熱がひいたら退院ということだが・・。思えばお産入院以来40数年、大病、入院もなく喜んでいたがまあ加齢とともに免疫力も低下したりで、お互いこれからいろいろ出てくるかもね。私はここ1~2年、眼がうっとおしい。太陽光がまぶしいとそれほど感じてはいないが白内障が進んでいるのかもしれない。
さて先般、半藤さんの著書を紹介したときにomachiさんにコメントをいただき、WEB小説で「北円堂の秘密」というのがあるのでグーグルで検索して読まれたしというので今般、読ませていただきました。藤原不比等なる人物が奈良時代、古事記や日本書紀の編纂にかかわり、日本の国体を形作ったという歴史ファンタジーWEB小説。(大町阿礼おおまちあれい・作)
藤原不比等なる人物についてはよく知らなかったが、30歳代~40歳代にかけて大宝律令や養老律令を手掛けて、日本の律令制度を完成させたこと、また晩年の50歳代においては国史の編纂に注力したのではないかと言われている。記紀には確かに律令制度に藤原不比等が関わったことが書かれている。しかし、国史の編纂については藤原不比等の関与を示す記述は見当たらない。ところがこの度の北円堂の発掘調査により発見された銅板の文字列には帝紀など国史に関係する文字が刻まれており、藤原不比等が記紀の編纂に関わっていたことがうかがわれる・・というファンタジック小説なのだが約1時間で読めるので関心のあるかたは読んでください。
「八紘一宇」という熟語を半藤さんの著書から紹介したが、天の思し召しで天皇が現人神となり、善政をほどこし世界をひとつに幸せに導くという日本の国のかたちのルーツがこの小説で描かれているというわけです・・・なかなかおもしろかったですよ