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S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
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200917 菅内閣発足!鱗雲下界未来は憂いあり!?

2020年09月17日 | 辛口ひとりごと

菅新内閣が発足した。巷では世襲ではない、秋田出身のたたきあげ内閣と称され地元は沸き立っている。雪国新潟からでてきた今太閤といわれた田中角栄氏以来。バイトをしながら法政大学をでて、議員秘書、市議会議員をへて、地盤、看板、カバンなしの三ない状況から47歳遅咲きで衆議院議員初当選をはたし、もろもろ失敗を重ねるも安倍前総理の官房長官、鉄壁のガード役として、官僚を使いこなし存在感を発揮、国民より己の権力、ポジション維持を第一とする派閥の領袖たちにもちあげられ、ついに総理総裁の椅子に上り詰めた。

 末は博士か大臣か、田中角栄以来のサクセスストーリーができて田舎の子供たちや法政大学の学生たちもやる気が出ているかもしれない。

 木で鼻をくくったような官房長官時代のあの目つきと態度が一番気に障っていた。私が記者なら、「国民はそうは思っていないでしょう、もっと国民の声に謙虚に耳を傾けられたらどうか」と食って掛かっていただろう。それが昨日の首相就任記者会見では「世間の常識からみておかしいのではないかということが結構あり、民の声には謙虚に耳を傾け、組織の縦割りの弊害をなくし、規制撤廃や前例主義を排していきたい」「桜を見る会」は中止したいなど明言、少しは見直す気分になったが組閣人事は強烈な派閥の横やりで独自性が薄れ、首相をして「こんなはずじゃなかった」ともらしたとか・・新聞記事。

 事業経営では組織ずくりというのは、中期ビジョンや年度の方針、目標を達成するため、屋上屋を重ねずスピーディに実行できるよう適正人員配置を行うことである。国民の生活も経済もオリンピックもすべて新型コロナウイルスの収束がカギである以上、組閣は今までの反省も含めてコロナ対応力強化の人選をせねばならない。あの仇敵、石破派から田村憲久氏を厚生大臣にしたのはよかった。散々TVにでてコロナ対応の問題点をつぶさに見てきているはずだから保健所の改革も含めて頑張ってもらいたいものだ。

          (鱗雲下界未来は憂いあり)

 菅総理の素顔は「冷徹非情な鉄仮面」が正しいらしい。「それはできません」と平然と答える官僚には「畏怖される存在」としての修正力を発揮してもらいたいものだ。しかし,自助、共助、公助、絆の社会を目指すとはどういうこと?まずは自分で頑張ってください、次に助け合ってください、最後が政府援助ですよ、なんでもかでも政府に期待するなと聞こえるね。いやはや・・

 さらには、国民のご祝儀感覚で少し内閣支持率が持ち直し、コロナ感染が落ち着いている間に解散総選挙などと考えている政治バカがいるらしいが、この辺りは首相の専権事項、うかうか乗ってもらいたくないものだ。

 しかし石破さんは「グレイトリセット」など自民党議員が一番してもらいたくないことを説得力をもって発信するものだから議員票を得られなかったのは当たり前だね。議員たちは現状維持でぬくぬくやっていたいのだ。この辺りを認識して党内対応をかえていかないと来年の総裁選も難しいのではないか・・・・・。

コメント
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