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S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

210311 東日本大震災から10年、あらためて大津波の脅威!徒歩33分、3300歩かまど神社へ、心の復興祈念!!

2021年03月11日 | 辛口ひとりごと

 死者15900人、行方不明2525人、関連死3775人、2月現在避難者41241人、10年の復興投資32兆円の東日本大震災からはや10年、被災者のこころの傷は大きく深い。震災復興なくして日本の再生なし、福島の東電原発事故処理はアンダーコントロールされていると喧伝した安倍、菅内閣。廃炉処理はこれから半世紀かかり膨大なカネがいる。スローガン政治に辟易する。300kmにおよぶ巨大防潮堤や土地のかさ上げ工事、道路工事に13兆円、海が見えなくなり、かさ上げ用地に住民は帰らずの状況。

 

宮城県南三陸町の防災対策庁舎が15.5mの大津波に飲み込まれ町職員33人を含む計43人が命を落とした。生き残った職員証言による壮絶な1日を西日本新聞が時系列で振り返る記事を載せていた。目の前で同僚が濁流にのまれ流されてゆく、3F屋上の6mの鉄柱アンテナポールによじ登って必死にしがみつく。屋上に残った助かったのは10人、運よくぬれずに残ったライターで廃材に火をつけ酷寒に耐え、励まし合いながら一夜を過ごし助かった様子が描かれている。庁舎は鉄筋3F、12m。近くに5.5mの防潮堤もあり6m津波大丈夫と過信。14時46分に地震勃発、15時津波6m予測。危機感不足。実際に押し寄せたのは15m。

 いかに大自然は想定外か!人間の知恵不足か?福島原発の最後の砦、自家発電設備が地下にあり、津波浸水で電源100%喪失。地下発想がどこからきたのか?(建設ノウハウなき日本は米GEに丸投げだったようだが?)天災でなく人災と言えるのでは!

 愛情をもって育ててくれた祖母の手を離してしまい死なせてしまった女性、子を持った今あらためて祖母の愛を知り後悔の念にさいなまれる。こういう悲劇の事例は五万とあるのだろう、被災者の方々の心の闇はふかい。

 NHKで「星影のワルツ」という震災再現ドラマ。仲の良い夫婦が家ごと流され、夫は屋根にのって福島沖15kmに漂流。飢えと寒さの中、原発爆発も目撃、布団が流れ着き寒さをしのぐ。妻が流してくれたのか。空は満天の星。妻の好きだった星影のワルツを歌う。3日目の朝、自衛隊の艦船に発見され奇跡的に助かった話。自営業者は一瞬の逃げるタイミングを失する。学校にしろ職場にしろ組織のリーダーの価値判断と決断、スピード対応が生死を左右する。石巻 大川小学校児童74名の死亡、教師も8人亡くなったのも地震発生から50分裏山に児童を避難させなかった。結局は普段からの避難訓練などの不足があったに違いない。校長不在であったのも大きな要因かもしれない。船頭多くして船、山に登る愚である。他山の石にしなければならない。

 

ドイツは震災に学び即、原発ゼロを宣言、10年で実現した。日本は廃炉作業すらあと何年かかるのか、そらおそろしい。国のリーダーの責任は重い。

震災追悼式典で天皇陛下はまだ震災は続いてると述べられ、総理は復興仕上げ段階だと述べた。総理の現状認識不足ではないか?

歩いて33分、3300歩のかまど神社に出向く。被災者の方々の心の傷の復興を願うばかりであった。

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