台風一過、残暑が厳しい。今日は彼岸の入り。秋分の前後1週間がいわゆるお彼岸。プリウス再修理の間、代車として借りているスズキワゴンRで霊園へ墓参におもむく。最近の軽乗用車は黄色のナンバープレートを付けていないと小型乗用車と見た目、あまり変わらくなってきている。
9時半霊園につく。数台車が駐車。先日の台風14号がつくりだした枯葉など周辺に散逸していた。妻方の墓と自分の方の墓2か所を、手際よく清掃、墓参。汗ばむ陽気の中11時ごろ終了。
そもそもお彼岸というのは日本だけの仏事らしい。もともと日本は農耕国家で太陽信仰があり、お日様が東からのぼり西に沈み,春夏秋冬がきっちり訪れるように願った。特に春分と秋分には太陽が真東からのぼり真西に沈む昼と夜が同じ特別な日で春には田植えがうまくいくように、秋には収穫に感謝をささげた。
仏教では煩悩に穢れたこの地を穢土と言い四苦八苦の苦しみに耐え抜かねばならない。そんな人間も死ねば皆、苦しみのない浄土に行けるととく。浄土真宗ではどんな極悪人でも浄土にいけるとした。その極楽浄土は太陽のしずむ西方のその先にあると1300年前、浄土教を大成した中国の善導大師が浄土は西に在りと書き残し、それが日本に伝来し、以後「西方浄土」と信じられるようになったらしい。爾来、農業神事だったのが西方浄土にいらっしゃるご先祖を供養する仏教行事になったというのが彼岸墓参の背景ということのようだ。
穢土においてどんなに立派にやっていると自負していても親なしにはこの世に存在しえなかったわけだから、年二回は先祖供養で墓参しなさいということ。だから年をとったり、忙しかったりするとできるだけ近場で便利なところが良いというのが理屈であり、ほったらかしの荒れた墓が多くなる。この霊園もしかりだ。
おりしも今日は敬老の日。去年は自治会から紅白のお菓子と金一封を頂いたが今年からお祝い金などは80歳以降となったらしい。総務省が65歳以上の高齢者人口を発表、総人口の29.1%を占める3640万人で前年より22万人増とか。
2020年の労働力調査によると高齢者の4人に1人、約900万人(役員除く)が働いているらしい。390万人が非正規労働とか。働く動機がお金に困っているからなのか、小遣い稼ぎなのか、家に居づらいからなのか、そのあたりの分析結果はでてこない。なくてはならない存在として働き続けている人がどのくらいいるのか、このあたりの定量定性分析がない。
そうすると2700万人ほどが働かずに年金で生活しているということなのか、入院したり通院しているシニアがどれほどいるのか、まあ私のように大病もせず、趣味を楽しめたり、ボランティアなどできている、ほぼほぼ健康なシニアがどのくらいいるとか、困っていることは何かとか、政治家たちも大票田のシニア層の実態把握をもっとしっかりすべきではなかろうかと思いますがどんなものでしょうか・・・・・