ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

240215 バレンタインチョコ! エナガの水浴び!!、渡り鳥の人類への警告!!!

2024年02月15日 | アフターセブンティ

 パソコンの側にチロルチョコのパッケージ、妻が買い物ついでに買ってくれたのだろう。女性社員のいる職場から離れて13年、義理チョコでもバレンタインとは縁がなくなりました。義理でもギフトというのは悪くないものと思う。初めての人と会う時もちょっとしたギフトは円滑剤。この期間、どのくらいの金額が動くのだろうね?

(シジュウガラと着地ウグイス)

 わが家の庭には野鳥の為に水浴び用の器をたてている。朝、水を満杯にしていても夕方には3分の一ほどに減っている。3時や5時、周期的に鳥たちがやってくる。メジロにウグイス、ヤマガラにシジュウガラ、今年は見かけなくなったがヒヨドリもかつてはやってきた。

(エナガでした)

 撮った写真をみなおしてみて、ネクタイ柄のシジューガラとは違う鳥にきずいた。

(シジュウガラ)

しっぽの長いエナガだ。リビングからみていると白黒でつい間違えてしまったようだ。北海道だけにいるというシマエナガは天頂部も真っ白でまん丸おめめがほんとにかわいく雪の妖精と言われているようだ。野鳥の世界は巨大で神秘的。

「世界を翔ける翼・・渡り鳥の壮大な旅」スコット-ワイデンソール著を読み終えた。

この地球上にいる野鳥の数は500憶から4000億羽、8~9000種類。そのうち1200種類は5000羽以下の絶滅危惧種らしい。日本には600種くらいみられるとか

この著者は幼少時渡り鳥の群れに強い感銘をうけ鳥類学者になった。研究所にいるのではなく実際にフィールドにでて渡り鳥の実態を探求、作家としてのドラマチックなタッチで渡り鳥の実態をつぶさに探求、地球規模で渡りをする鳥たちの能力、生理的秘密、存続を危うくする地域、人間の実態に肉薄、ドラマチックな書物。鳥に名前や世界の地理、専門用語、多くの関係者専門家の名前など読みづらく飛ばし読みもしながら読了。

 鹿児島の出水平野に毎冬やってくるマナツル、1万数千とかいるようだがどこからどのようにやってきて、春にはどのルートでどこで休憩してどこへ帰っていくのか。衛星をつかってほぼわかっているようだ。南北朝鮮の非武装地帯が中継休憩地になっているとか。そのごロシアの繁殖地に向かうようだ。

 この書物では地球上の人間たちの傲慢さが浮き彫りにされている。貧しい人達は生きんがために渡り鳥を銃やカスミ網で大量に捕殺する。市場に売り、金をえて、自らも食べる。フランスの元首相ミッテランも癌でなくなる寸前、最後にズアオホオオジロを食べて亡くなったという。こうした金持ち権力者のグルメ欲の為、相当数の渡り鳥が食われているとか。

 渡りの秘密や、気象環境や干潟環境の人間の強欲による変化の実態や、それに翻弄される渡り鳥の飛行経路など探るために技術革新が大きく寄与、わずか30gの小鳥から1キロをこすノスリやチョウゲンボウなど猛禽類に、極小のGPSジオロケーターというハイテク機器が開発され、人口衛星で飛行経路をキャッチ、パソコンでフォローできるようになり何万キロにわたる鳥たちの飛行経路がわかるようになってきた。それでも膨大な渡り鳥たちのほんの一握りの世界にタッチできただけだとか。

 渡り鳥たちに生存の驚異をあたえる要因は地球温暖化による気象変動、水位変動、各国の開発目的での干潟の埋めたて、干潟消滅、渡り鳥の餌消滅。特殊植物まん延による餌消滅、ネズミなどによる海鳥の雛や卵の大量捕殺による種の絶滅、中継地、補給地、越冬地などの消滅など渡り鳥たちの壮大な地球規模の旅が危険にさらされている。

 あらゆる困難リスクをのりこえ、全長24センチ、翼開長39センチ、体重75~100グラムのハイイロチャツグミが5年間、GPSデータロガーを装着して、地球の極北の広大なツンドラ地帯から山脈や海川湖をへて南米の熱帯雨林地帯への地球規模の渡りをやってきた姿がグーグルアースの画面上に緑の線で描きだされた奇跡の瞬間、祖先から受け継いだ本能と季節への変わらぬ信頼を持ち続けた鳥への畏敬の念を持たざるをえなかった著者の気持ち。いまこそ人類はあらゆる生物のための地球であること、人間の強欲追求が人間の為にもならないことを知るべきか。渡り鳥たちが警告してくれている!

 庭にくる小鳥たちに癒されながら、人間の愚かさに暗い気持にもなる。あのプーチンが衛星に核兵器を積み込むなどと言いだしているとか・・・・。

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