今、外は霧雨。追っかけっこしているヒヨドリとメジロの鳴き声もきこえない。24節気では「雨水」、山の雪がゆっくり解けだす頃。
1月13日に一輪開花した庭の梅の樹、娘が生まれた時に頂いた、もう40年をすぎた古木だが満開になりピンクの花が一ぱいに広がっている。雪柳の芽もふくらみ、クリスマスローズも咲き始めた。
ここ数日、遠出をするわけでもなく、単調なリズムのくりかえし。写真も被写体は太宰府天満宮やかまど神社などウオーキングコース、庭の野鳥や花々など。梅も朝の太陽の光や水滴、野鳥などとのコラボとなる。光をどう活かすかは写真のベーシックテクニック。透過光で梅も複雑な構造で美しい。
今、岸根拓郎著の「見えない世界を超えて」という本を読み返している。この世で見えるものは動物、植物、鉱物、水ほかあらゆるものは分子でできている。H2Oと言う水は水素二つと酸素という原子でできており、原子も原子核とその周りをまわる電子とでできており、原子核をさらに分解すると陽子と中性子になるとか。
結局、あらゆる物質は生物も鉱物も生命体も非生命体も元をたどればすべてが陽子、中性子、電子という素粒子で構成され、さらに陽子、中性子はクオークと言う3つの基本粒子でできており実体は波動エネルギーでこれが現代物理学が追求してきた物質の究極の姿であるという。エネルギーは目に見えない。すべてのものは「無」からできている。まさに般若心経の「色即是空空即是色」の世界そのもの。
梅になるかメジロになるかヒトになるかは細胞を構成するタンパク質とDNAという設計図によって決まり、それはアデニン、グアニン、チミン、シトシンという4つの遺伝文字で決まり、この組み合わせで人にも鯨にもメジロにもなるとか。これらの遺伝情報は地球に生命が誕生していらい連綿とひきつがれているという。DNAを構成する染色体は一つの細胞の中で1.5mほどの長さの細い糸状のものとか。60兆個という人の細胞のなかにこの長さの染色体が組み込まれている。驚きである。まあ、興味のおありの方は一度読んでいただきたい。
まあ、そんなわけで先立つものはなくとも「時間いっぱいありあり貴族」の私としては読んだり、歩いたり、写真をとったり、食ったりの、「春愁」の気分で過ごしている今日この頃なのであります。
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