前回の「飛龍」から県道10号塩釜亘理線を数キロ南下したところにありました「みそラーメン 一流」ですが、こちらもやはり津波で甚大な被害を受けてしまってます。こちらは川崎町の人気店「ラーメン渓流」の系譜を汲むお店で、やはり味噌ラーメンが看板の人気店でした。震災前に食した記録を残しておきます。
←まずは09/10/15食の「味噌ラーメン」800円
白濁っぽい豚骨ガラベースで油量は控えめ。煮干しと鰹節でだしを取り、味噌ダレは白味噌ベースで甘みが強く配合も結構多めです。渓流よりも強めの魚介系がやや塩味・酸味を醸しますが甘めの白味噌で綺麗にマスキングされて、老若男女に好まれそうな好バランスの味噌スープに仕上がっています。
野菜がたっぷり入ってなみなみと注がれて出てきまして、合わせられる縮れのある中太麺もなかなかボリュームあります。見た目はいわゆる辛みそを蓮華でとかしこむ味噌ラーメンですが「味よし」や「山形辛みそ」等とは全く風味が異なりまして、独特の甘さがあるというか、いわゆる「渓流ライン」(って書くと川下りみたいだ)の味わいのスープで県内チェーンの「天狗山」もこの系統ですね。
この系統の味噌ラーメンは結構人気があるようで「一流」もいつも賑わってました。白味噌の甘さと、キャベツ、もやし、白菜、ニラ、タケノコ、人参などの野菜、そしてひき肉が加わりトータル甘目ながら滋養たっぷりの風味に身体が癒されるのかもしれないですね。あ、「渓流ライン」名物”ふくろたけ”もちゃんと入ります。
←こちらは「一流ラーメン」750円
こちらは醤油あんかけの乗ったラーメンですね。
白菜、タケノコ、ニラ、モヤシ、ニンジンなど野菜たっぷり。ゆで玉子半分とチャーシュー、挽き肉。なんだかメンマが多めに乗っかって食感もバラエティに富んでいます。
胡麻油と醤油の香ばしいハーモニーで野菜がガンガン食べられてしまいます。隠し味はカキ油でしょうか。五目中華飯とか好きな方ならもう多分大好きな味だと思います。
この頃から渓流とは異なる方向性を打ち出して来たようです。玄関口に貼ってあったやる気の張り紙がとても印象的だったのですが、写メ撮っておいて良かった。折角なのでUPしておきます。
お店の方々の安否が気になりますが、ご無事でらっしゃることを信じて。ごちそうさまでした。
(09/10/15)
一流/仙台市若林区種次字中野東36-3
←一流跡地(7/10撮影)
基礎がしっかり作られていたせいか建物自体は残りましたが、1F店舗部分が完全に流失しちゃっていて痛々しいですね。