仙台を夜中に発ち真冬の東北自動車道(盛岡以北)乗ったんですが車の運転が半端無く怖かった(苦笑)
それでも除雪されてるだけ高速の方がマシなのを知ってるので(夜中の国道282号線の八幡平・安比の近辺はマイナス10度以下スケートリンク状態だったり数時間で積雪50cmのスタック必至状態だったり死と隣り合わせの世界なので)
たとえABSが効いても数mツツツーと滑る坂道とか”どうすればいい?”って話だったりして。体験したい方は真冬・夜中の282号線へ是非。命の保証は出来ませんが…
高速を降りて弘前市内に入ると雪が止んで寒いは寒いですが天気は良好。空は白いですが国道7号から岩木山が見えるのはかなり天気が良い状態。
用事まで少し時間が空いたので浪岡の日帰り温泉施設「ポパイ温泉」に立ち寄り道中にかいた冷や汗を洗い流しておきます。
青森の温泉は早朝からやってるところが多くてこちらのポパイ温泉も6時から営業。茶褐色のお湯が厳選かけ流しで肌にまとわり付いてゆったりと温まります。これで380円とか安すぎますね。早朝にもかかわらず結構お客さんが来てました。
そして温泉に貼ってあったポスター「雪女コンテスト」って何?氷女と書いて氷女祭り(ひなまつり)という強引さ。ゲストにトレエンの斉藤さんじゃない方。優勝賞金3万円というリアル。ネタが渋滞過ぎてで胃酸出てきそうです(笑)
さてネタで胸一杯になりつつもお腹はペコペコ。お昼はラーメンを頂きます。
青森には老舗の食堂が多く有りますが中でも創業100年を超える「津軽百年食堂」に名を連ねる旧尾上町エリアに有ります「大十食堂」に行ってみました。
創業明治33年(西暦1900年)だらしいですが昔過ぎて逆にピンときませんね…。現在は四代目の店主が切り盛りされているとの事。
ニッポン百年食堂 第18回「津軽」 - 過去の放送 - BSフジ
食随筆家 伊藤章良のニッポン食堂遺産 第13回「大十食堂」 | 日本全国お取り寄せ手帖
実は少し前にBSフジで放映された「ニッポン百年食堂」を見ていつかあの凄いセットメニューを食べに行きたいと狙っておりました。
「Aセット(ラーメン・おにぎり・やきそば・おしんこ)」780円
これが噂のAセットの全容だ!
炭水化物×炭水化物×炭水化物のトリプルセットですね否応なしに素晴らしい。これが食べたかった(嬉)
さて「ラーメン」はハーフサイズながら豚ガラと焼干しでしっかりと出汁を取った本格派。津軽中華の王道を行く淡麗系で油浮きが少なく塩気控えめでスープとしてもグイグイ飲めちゃう一杯。
麺は強い縮れを持たせた平打ち中細麺。茹で加減はやや柔らかめで老若男女向けなんですが津軽ラーメンの老舗にしては加水率が高めでモチモチ感を高めている模様。しかも全粒粉っぽい。ラーメン・焼きそばとも自家製麺だそうでトレンドを取り入れる姿勢が立派。
「おにぎり」は具無しで一寸しょっぱめ。普通にお新香と一緒に食するのも有りですが、ラーメンのスープをレンゲで啜りながらパクつくのが極上。
実はラーメンのスープが少し塩気控えめだなぁと訝しげに思っていたんですがその分の塩気がおにぎりに来ている模様。なるほどこの方がおにぎりの美味しさが引き立つってカラクリですね。おにぎりをもう一個お代わりしたくなります。あどはだりー(最近覚えた、笑)
「焼きそば」はラードで炒められ自家製ブレンドソースで濃厚に味付けされており”感動の”美味しさ。ラードはヤバいクセになる(笑)津軽には焼きそばの美味しい店がいくつかありますがその中でもトップクラスの美味しさと思います。
夢の炭水化物セットでお腹一杯!…と書きたいところですがここまで美味しいと全部フルサイズ+おにぎり2個くらいで食べてみたい気がします。まぁメタボまっしぐらな話ですが(笑)ごちそうさまでした。
# 使っていた焼干しが高騰化してしまい値上げするよりはと自家製”焼干し”を作って値上げを回避したというエピソードが素敵でした。
これからも地元に愛され続けて二百年食堂と呼ばれる日まであと82年。そんな歴史とかはどうでもよくて(?)単に味が良いから長く支持されるのだなとはっきりわかる一杯でした。ラーメンも焼きそばもおにぎりも美味しかったから次来た時どれも外せなくて結局Aセットを頼んでしまうシステムが秀逸。かくいう自分もあのおにぎりが忘れられない。また来よう。