(前回の続き)2018年末の旅行記事の続きから。
尾道の繁華街らしきアーケード通りを少し歩いてみましたがほぼほぼシャッター街と化していて東北人として親近感を覚えざるを得ません(笑)
町自体に歴史があるから余計下手に再開発とか出来ないのかもしれないすね。
市内を国道2号線と山陽本線が並走しておりそこを越えて山の方に上がっていく道が複数あるのですがそのうちのいくつかは車がすれ違えない細道で
概ね急な勾配になっており尾道が坂道の町と呼ばれる由縁が伝わってきます。
そして広島県尾道市と言えば我々の世代だとやっぱり大林宣彦監督の尾道三部作が思い浮かびますね。
「土曜日の、実験室!」
ってことで「時をかける少女」でパトレイバーゆうきまさみや出渕裕ら界隈でアニメ雑誌を巻き込んで原田知世ブームが起こったのが懐かしい(知ってる人は相当おっさん、笑)
「転校生」は当時あまりに大好きで高校では映画研究会に入ったしTV放映が決まった時ビデオデッキ持ってる友達に頼み込んでベータのテープに録画して貰ったりしたっけな。転校生の原作本「おれがあいつであいつがおれで@山中恒」も読んだし「あばれはっちゃく」と同じ原作者だと知って驚いたんだっけ。
斉藤一夫(尾美としのり)と幼馴染の斉藤一美(小林聡美)が入れ替わった階段がこちら「御袖天満宮」
ちょっと転がるマネしてみようかなという観光客の思いを打ち砕く急こう配の階段にビビる撮影者。まぁ一人で転がっても仕方ないんですが(笑)
ちなみにここにくるまで400段くらい階段を上っております…。
その後「時かけ」聖地にも行きたかったのですが体力が続かず車に戻り一休み。階段多過ぎ(苦笑)
さて、そうこうしている内にすっかり暗くなってしまったので車で福山市に移動。「みろくの里」へ行ってみます。
こちら夜のイルミネーションが人気のスポット。園内は140万球の電球で幻想的に彩られています。
時折見える舞台のウラ側に大人たちの苦労が垣間見られたりして。
夜20時までアトラクションに乗ることが出来るというのも「みろくの里」の大きな特色で特に大観覧車から眺める広大な園内は絶景との事。
大黒ふ頭のようなジェットコースターは強風のため運休中で残念。
さっきの”大黒ふ頭”がはるか下に見えて観覧車の巨大さを感じます。
イルミネーションに飾られた園内が綺麗でしたが、ただ風が強すぎて室内がめちゃくちゃ揺れてガラス窓も割れそうに鳴り響いててガチ怖かったのも良い思い出(笑)
さて年末の観光スポットで遊び倒した後はすっかり夜になってしまい夕飯を過ぎてそろそろ夜食タイム。
もう一軒尾道ラーメンを食べておきたいけれども人気の老舗店はとっくに閉まっている時間帯。とりあえずネットでいま開いているお店を調べて尾道市に戻って「麺家いっぽん」に駆け込み入店してみます。
こちら老舗ではありませんが新興店の中ではご当地・尾道ラーメンの美味しさに定評があるお店で最近リニューアルしたばかりとの事。店内が綺麗で清潔感がありますね。客層は家族やカップルが多く明るい雰囲気も良し。
「唐揚げセット(尾道らーめん、唐揚げ3個、ごはん)」900円
早速のスープですが表層に油膜が浮かびややこってりめ。さらに尾道ラーメンのDNAたる豚の乱切り背脂が浮いて深いコクをプラス。尾道ラーメンの中でもややこってり寄りの1stインプレッション有り。
醤油ダレは濃すぎずイワシ主体の小魚系の煮干し出汁がさらりと効いており旨味がクッキリとしていて強めの動物系にしっかりと芯を作っています。やや若い方向けのスープバランスっぽいかな。
背脂は乱切りも乱切りで見た事ないレベルの大小サイズばらつき感が有りますが若干油抜きをされているのかギラギラとした油感が無いですね。ふわっふわでトロける食感に仕立てられており甘味も強く醤油スープに良くマッチしています。背脂増しで頼みたいくらい。
麺はストレート細麺で加水率は中程度。熟成させた麺で固さも絶妙。若干酸味のある尾道醤油スープによくマッチしています。
サイドメニュー「唐揚げ」ですがカラッと揚がっていて食欲をそそります。レモンが添えられているのも流石瀬戸内・広島らしさ満点。まぁ私は唐揚げにレモンはかけない派ですが(笑)レモンはガリリと齧って生で頂きます。
さて「麺家いっぽん」ですが店員さんの接客がとても丁寧で行き届いてたのが印象的でした。こういう店ってまた来たくなりますね。そして尾道ラーメンですがまず何処のお店でも基本値段が安い(「いっぽん」では600円)事も有り難い所。
そして店によって背脂の仕立て方(製法)に個性が感じられるのが実に面白かった。老舗も良いですが新興店の下剋上だってありそう。もっとたくさんのお店を回って食べ比べてみたくなります。うーむ尾道ラーメン奥深し。(次回へ続く)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます