今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」が終了した。
今まで平安時代の大河といえば平清盛や源義経など平安後期が多かったが、今回は平安中期、それも作家という文化人、合戦ほとんど無しという異例のドラマだった。
そのため、最初から見る気のない人も多かったようだが、さてどんなものかと見始めた人はそのまま一年を通して見ることになり、結果として大成功となった。
今回は、史実をベースにしながら、軸となるのは紫式部と藤原道長という二人の男女の恋愛だった。
なかなか複雑でわかりにくい人間関係でありながら、一条天皇を中心に定子派と彰子派の争いという形にしたのは良かった。
藤原道長と藤原伊周の権力争い、そして紫式部と清少納言の対立などはいかにもドラマ的だ。
戦(いくさ)のない平和な時代だったからこそ華開いた平安文学の数々も、その背景がよくわかった。
和泉式部や赤染衛門の立ち位置、紫式部との関係もよく理解出来た。
最後、藤原道長がその栄華に満ちた人生にピリオドを打つとき、寄り添っていた紫式部はこういう。
「道長様は戦のない平和な世の中を作ってくださいました」。
そして道長の死を待っていたかのように、翌年には平忠常の乱が勃発し、戦場に向かう武者を見送りながら「嵐が来るわ」と呟いて終了した。
非常に印象的で、深いラストシーンだった。
来年はまたしても平和な時代の文化人の話だ。
最初は江戸時代の平和なドラマって、昔の時代劇みたいでイヤだなと思ったけど、今年のドラマがとても良かったので、きっと面白く見れるだろうと思っている。
今まで平安時代の大河といえば平清盛や源義経など平安後期が多かったが、今回は平安中期、それも作家という文化人、合戦ほとんど無しという異例のドラマだった。
そのため、最初から見る気のない人も多かったようだが、さてどんなものかと見始めた人はそのまま一年を通して見ることになり、結果として大成功となった。
今回は、史実をベースにしながら、軸となるのは紫式部と藤原道長という二人の男女の恋愛だった。
なかなか複雑でわかりにくい人間関係でありながら、一条天皇を中心に定子派と彰子派の争いという形にしたのは良かった。
藤原道長と藤原伊周の権力争い、そして紫式部と清少納言の対立などはいかにもドラマ的だ。
戦(いくさ)のない平和な時代だったからこそ華開いた平安文学の数々も、その背景がよくわかった。
和泉式部や赤染衛門の立ち位置、紫式部との関係もよく理解出来た。
最後、藤原道長がその栄華に満ちた人生にピリオドを打つとき、寄り添っていた紫式部はこういう。
「道長様は戦のない平和な世の中を作ってくださいました」。
そして道長の死を待っていたかのように、翌年には平忠常の乱が勃発し、戦場に向かう武者を見送りながら「嵐が来るわ」と呟いて終了した。
非常に印象的で、深いラストシーンだった。
来年はまたしても平和な時代の文化人の話だ。
最初は江戸時代の平和なドラマって、昔の時代劇みたいでイヤだなと思ったけど、今年のドラマがとても良かったので、きっと面白く見れるだろうと思っている。