風・感じるままに

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もう一つのニュース

2011-10-23 | 社会
リビアの元最高指導者カダフィ大佐が拘束され死亡したニュース、「戦闘で負傷し、まもなく死亡」と伝えられているが、昨夕見た映像では、負傷はしているようだが、元気な様子でとてもすぐに死亡するようには見えなかった。

案の定、今日の新聞にこんなニュースが小さく報道されている。
カダフィの死亡をめぐり、国連機関や人権団体から「処刑されたのではないか」との指摘と調査を求める声があがっているというのだ。

国連人権高等弁務官事務所の報道官が、カダフィが逮捕された際のビデオ映像について「生きたまま拘束され、その後、死亡している」と指摘し「その点について調査する必要がある」と。また、国際人権団体アムティ・インターナショナルは声明を出し、「もしカダフィが捕まった後に殺されたとしたら、それは戦争犯罪であり、その責任を負うものは裁判にかけられるべきだ」と。
ロシアの外相も「ジュネーブ条約(注1)に従ってカダフィは捕虜として扱われるべきだった」と指摘、調査を要求するといっているという。
(注1)ジュネーブ条約=捕虜の人道的扱いを定めた国際条約で、捕虜の虐待・脅迫・殺害は禁じられている。

最近、マスコミで大々的に報道されるニュースに振り回されることの怖さ感じている。自戒の念を込めて、これからはその裏側にあるニュースにも注目したいと思っている。