昨日の夕方、テレビをつけたらNHKで国会(参院予算委員会の)中継をやっていた。
ちょうど大門実紀史議員(共産)が「パチンコ業界が“震災復興”ために仙台空港周辺にカジノを建設しようとしている」問題をとり上げていた。
大門議員によると、この「計画」をバックアップするために民主・自民・公明などの議員が「カジノ議員連盟」をつくり、国会に法案を出す準備をしているという。
そして、この計画を進めているパチンコ業界の「政治分野アドバイザー」なるものに、現職大臣5人を含む34人の民主党議員が名を連ねていて、1千万円以上の政治献金やパーティー券の購入もしてもらっているという。(11月の大門議員の質問後、5人の大臣は12月2日までに全員辞めたという)
計画地とされる周辺住民からは、「被災地の窮状につけ込んだ卑劣なやり方」「被災地を食い物にするな」と反対世論が沸き起こっていることを紹介した大門議員は、「犯罪行為(現在は法律で禁止されている)である賭博場をつくるのは被災者を愚ろうするもの」と批判し、今、「政治がなすべきことは、賭博場をつくることでなく、被災者の仕事と暮らし再建をまっすぐに支援することではないか」と追求した。
そして最後に大門議員は、「(大臣・議員は)おぞましいことに足を突っ込むべきでない」「国際観光などといって賭博で外国人などから(金を)まきあげようというのはあさましい根性だ。もっとまっすぐに〝観光立国〟や日本の経済発展を考えるべきだ」と鋭く迫った。
さすがに野田首相も「政府として検討していない」と答弁せざるを得なかったのは当然だ。
のらりくらりと何が言いたいのかよくわからない質問や揚げ足取り的な質問が多いななかで、久しぶりにスカーッとした質問にだった。
上の図は「しんぶん赤旗」12/7付より)
※この質問の動画は国会のホームページ(12月6日の参議院予算員会)か日本共産党のホームページから見ることができます。