風・感じるままに

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虚構の多数

2014-12-17 | 社会
総選挙が終わりました。
選挙結果について「自民党が大勝」と報道されていますが、本当に国民の多数が支持したんでしょうか。

政党の力関係をもっとも端的にしめす比例代表選挙での自民党の得票率は33.11%です。
しかし、議席は総定数475の61%に当たる291議席を獲得しているのです。
〝3割の得票で6割の議席を〟得たのは、何よりも大政党有利に民意をゆがめる小選挙区制によるものです。

一方、私の支持していた共産党の得票率は11.37%ですが議席は21議席で、議席占有率はたった4.42%です。
得票率がそのまま議席に正確に反映される制度なら共産党は54議席になるのです。

このような民意を正確に反映しない制度の中で日本共産党が21議席に躍進したこと、そして、沖縄の4選挙区のすべてで新基地建設反対の候補者が勝利したことは重い民意です。
安倍政権が、今回の結果をもって、すべて白紙委任を与えられたと国民の多数の声に背き、消費税引き上げ、集団的自衛権、原発再稼働、沖縄新基地建設などを強行することは許されません。