山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

コバノミツバツツジ開花

2012-04-16 | 植物
今夜はフクロウが鳴いています。

この写真は、先週、愛知県の尾張旭市にある森林公園で撮ったものですが、
私の住む中津川でも、ということは、我が家でも、
ようやくコバノミツバツツジが咲き始めました。
我が家の周りや庭にはコバノミツバツツジがたくさんあります。

例年なら4月に入ってすぐ咲き出すのだけど、およそ半月遅れです。
コバノミツバツツジは、オシベが10本あるのが特徴です。
トウゴクミツバツツジにもオシベが10本あるのですが、
生えている地域が違うので、間違うことはありません。
よく見れば、おしべの元のほうの毛の生え方が違うのですが
そこまで見なくても分かります。
トウゴクミツバツツジのほうが色が鮮やかで花が少し大きい気がします。
要するに、コバノミツバツツジより、ちょっと華やか。

コバノミツバツツジは花色の濃淡に個体差があります。
それと、花が盛りを過ぎると白っぽくなってきます。

ミツバツツジは雄しべが5本ですが、そんなところを見なくても、
やはり生えている場所が少し違うのです。
「同じところに生えている」という人がいますが、
私の観察では、地域としてはほぼ同じでも、
ミツバツツジのほうが少し高度の高い、すなわち冷涼なところに
あると思います。そしてやはり、コバノミツバツツジより花がわずかに大きくて
色が鮮やかです。
しかし、これにも個体差があるでしょうから
断定はできません。


コバノミツバツツジは、雑木林の代表的な低木。
春早い、まだコナラやアベマキといったどんぐりの木の葉が出ていない頃、
灰色っぽい雑木林の縁を彩ります。
ソメイヨシノはそろそろ。
シデコブシがちらほら。
ハナノキは赤くなり始め。
山桜はまだまだ。
足元にスミレ。
そんな感じの、ちょっと寒さが残るけど
春が来てる!と実感できて心がうきうきし始める時期、
一斉に咲き出すのです。

子どもの頃、この花をレンゲツツジと言うと思っていました。
花がレンゲ色だから。
でもレンゲツツジは違う植物です。レンゲツツジの花はオレンジ色で
高原に生えています。私の住むあたりで自生していることはありません。
レンゲツツジのあるところに、トウゴクミツバツツジもよくあります。

そういえばもう少しすれば、レンゲも咲き出しますね。
私はこの赤紫色やマゼンダと言われる色が大好きです。







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