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人は聞いているようでも聞いていない

2009年02月07日 | 心理療法ハッピーライフ
人は聞いているようでも聞いていない
(伝える力と聞いてくれているかを判断する力)


2009年2月7日(土)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋


今日のテーマは或るクライエントさんから、自分の例を出しても良いからぜひブログに書いて欲しいとリクエストされたセラピーの内容です。

心理療法ハッピーライフの技法の一つに「6つの洞察力プラス1」という自分を多方面から見る方法があります。
その中の一つに「取材」というものがあります。
新聞記者が取材をするように人に聞いて人はどのように思っていたり判断するかを自分の判断材料の一つにしようとする方法です。

このクライエントさんは或る事柄で複数の会社の同僚に取材をしたら全員が
「相手も悪いがお前も悪い」
と言ったので自分も悪いのですがと話されました。
しかし、私がこの話を詳しく傾聴すればする程、このクライエントさんのどこが悪いのかが分からないのです。
この時の私はこのクライエントさんの立場になって見たり相手になって想像して見たり鳥瞰(ちょうかん)して見たり、すればする程このクライエントさんは全く悪くないと思えました。
そして、私は、
「あなたのどこが悪いの? 私から見ると全くあなたは悪いとは思えないのですが。」
と言うとびっくりした顔をするのです。
そして、自分自身は悪い事をしたのではと思い会社の同僚に念の為に確認の意味で相談してみたら全員が「相手も悪いがお前も悪い」と言うので本当に自分は悪い事をしたと思い込んでいたと言うのです。

「取材」
人に相談をして答えを欲しい時は何点かのチェックポイントがあります。
1.最初は伝える力、伝え方です。
人はその人の意を汲み取ろうとしますから、このケースでは自分の主観から見たら悪い事をしたかも知れないと思っていても自分が悪い事をしたというニュアンスを伝えないように努めなければ人は相手の望んでいるだろう答えを話そうとします。
特に浅い間柄ですと「事なかれ主義」的な発想が出ますから自分の意見ではなく相手の望んでいる意見を選びやすいのです。
2.相手との関係
上記しましたが、相手との関係を十二分に考慮しなければいけません。
一般論ですが、相手との関係が浅ければこの話に深く係わりたくない「事なかれ主義」が出ますし、相手との関係がとても深ければどのような状況であろうが「味方」という立場で擁護し続けます。
このケースでは会社の同僚とクライエントの関係がどの程度の関係かという事を十分考慮しなければいけません。
比較的客観的な答えをくれるのは友人ですが友人も多少の立場や深さの差があります。
また、ケースによってはその人の人生観のようなものが影響して来ますから、出来れば、相手と自分の関係を考慮して複数の人に相談をする事が良いです。
3.聞いてくれているかを判断する力
話した内容をどれだけ真剣に聞いてくれているかという事は勿論ですが、相手の話を聞く能力も考慮しなければいけません。
心理療法の用語で「傾聴」という言葉があります。
聞く事にも技術が必要なのです。
皆さんの周りには心理療法を勉強した人は少ないでしょうから勉強として聞く能力を開発した人はいなくても自然に身に付けて来た「聞く能力」の差があります。
このクライエントさんの問題は特殊なケースでしたから聞く側が「聞く能力」と共に「聞く努力」を十分に払わなければ理解できなかったと思います。
しっかり伝える努力をして、相手に自分の意はどれ位伝わったかという事を確認しなければいけません。
場合によっては理解度を質問で確かめる必要もあります。
当然ですが、理解度の低い人からの助言は自分の考え方を決める材料としては重要視出来ません。


まとめですが、
「良く伝える」という努力と「相手と自分の関係の考慮」、「相手の聞く能力と聞く努力、理解度」を判断して、自分の人生の方針決定や考え方を決める材料にしなければ良い取材にはなりません。


「傾聴」
人の話を聞くという能力開発をする事が出来ます。
親子関係、夫婦関係(恋人関係)、友人関係、職場の関係など人は集団生活をする動物ですから「話を聞く」という能力開発はより良い人生にダイレクトにつながります。
親子関係、夫婦関係(恋人関係)では会話は成立しているけれども上っ面だけの会話でしかない、結果、親子や夫婦(恋人関係)の意思の疎通が出来なくなり家庭が上手くいかないという事も起り得ます。
話をしていれば良いのではなく、本当の会話をしなければ、最悪の場合は子供の家出や引きこもり、離婚などにつながります。
また、職場の関係で傾聴技法を使えば特に上司と部下の関係などが上手く行きます。
深く良く聞く事で人間関係の信頼感が深まります。

心理療法ハッピーライフでは傾聴が必要な方にお教えします。
時間は1~2時間です。
(1時間4500円)
お教えする事は技法や考え方などですから、その後の練習、あなたの心構え、応用力が必要です。
傾聴が必要な方はご相談下さい。

ご相談先
〒794-0005愛媛県今治市大新田町5―6―22コーポラス山下Ⅱ-202号
心理療法ハッピーライフ 矢野裕洋
電話、ファックス0898―22―3755
メール a@happylife.jp



明日もブログは書く予定です。



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心理療法ハッピーライフは1998年開業ですから12年目になります。