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「ひきこもり」は昔はなかった

2009年02月12日 | 心理療法ハッピーライフ
「ひきこもり」は昔はなかった


2009年2月12日(木)
心理療法(認知行動療法)ハッピーライフ、矢野裕洋


突然ですが、春風亭昇太さんの落語を聞いていましたら、
「ひきこものは昔はなかった。その前にひきこもる部屋がなかった。」
と話していました。
春風亭昇太さんと私は同じ年生まれですからよく分かりますが昔はひきこもりという言葉自体がありませんでした。
学校に滅多に来ない勉強嫌いな子はいましたが学校にはほとんど来ないのですが毎日一緒に遊んでいました。
そして、勉強嫌いの子も中学を卒業すると仕事をしっかり始めました。

私はひきこもりの子に昔のように厳しく接しなさいと言っているのではありません。

春風亭昇太さんの話の続きですが、
「昔は今ほど物がなかったから、洗濯機を初めて買った時、母親が、今日は洗濯機が家に来るから学校が終わったら遊ばないで早く帰っておいで、と言い、友達に洗濯機が家に来る事を言うと見たいと言って友達が何人も付いて来た。帰ると先に兄が友達を連れて帰っていて洗濯機を見ていた。母親は得意げに新しい洗濯機で洗濯をしていた。」
という話です。

何が言いたいのかというと、ここ何十年かで
『豊かになり』『兄弟が少なくなり』『人の考え方が変わった』
という事です。

考えてみると本当に豊かになりました。
テレビ、エアコン、車とほとんどの物はそろっています。
昔の物がない時代の洗濯機のように、今、本当に欲しくて欲しくて仕方のない物はないでしょう。
兄弟も私の世代では3人くらいいるのがあたり前で一人っ子は奇妙な存在でしたが今は一人っ子の方があたり前でしょう。
豊かになり兄弟が少なくなったから、親は子供をより大切にする、子供は大切にされてあたり前となる。
親も子供も学校の先生も周りの人たちもいつの間にか考え方が変わっているのです。

私はひきこもりはズルをしているとか本人に非があると言っているのではありません。
本人も親も真剣に苦しんでいます。
ただ、言いたいのは、この何十年かの間に人間の能力が低下したわけではありません。
人間の能力は決して低下していません。
能力の問題ではなく、昔は出来てあたり前だった人間関係の能力開発(私は人生勉強と言っています)が出来ていない事が原因だと言いたいのです。

人は人の中で生きる動物です。
一人では生きられません。
豊かになったからひきこもっても食べ物を親が与えてくれますが、本人も親も苦しいままです。
人間関係の能力開発(私は人生勉強と言っています)をして人の中で生きられる人間になる事が必要なのです。
心理療法ハッピーライフの認知行動療法は結果の症状を言い聞かせや開き直り、気をそらすなどでごまかすのではなく、根本原因の人間関係の能力開発(私は人生勉強と言っています)のお手伝いをしています。

結果の出来る、出来ない、努力をしている、努力が足りない、出来る事からしてみよう、などに焦点を当てるのがあたり前と思われているでしょうが、原因の人と自分の心の中での関係が正しく出来ていなければ、極端に言うと、『ライオンの中で無理して頑張って仕事をしている』『バルタン星人の中で作り笑いをして無理して話している』という状態ですから本人はとても疲れますし苦しい、出来ない自分に幻滅をします。
しかし、親や周りの人は『まさかライオンの中にいる、バルタン星人の中にいる等と思い込んでいる』とは夢にも考えませんから、努力が足りない、サボっている、これ位の事は出来るだろう、と思います。

本人も親や周りの人も結果に焦点を当て続ける限り不幸が続きます。

足し算、引き算、九九、が出来ない子に計算しろと言っても出来ないのと同じで、昔だったら自然に身に付けられた人間関係の能力開発(私は人生勉強と言っています)が『豊かになり』『兄弟が少なくなり』『人の考え方が変わった』等から身に付けられなかったのだから、まずは、足し算、引き算、九九、を身につけるように人間関係の能力開発(私は人生勉強と言っています)を身に付けないと解決しない事を本人や親、周りの人たちが気付いて分かって頂きたいと思います。



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私は世の中の精神疾患に関しての「社会意識」を修正して行きたいと思っています。



明日は新たなテーマで書く予定です。



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