あかり
2012-09-12 | 詩
<あかり>
人も生き物も植物も
なぜあかりに惹かれるのでしょうね
あかりがないと
なぜ生きてゆけないのでしょうね
人の場合明かりの意味はとても広く
ろうそくや電燈のあかりだったり
友人のなにげないひとことだったり
ちょっとした思いやりだったり
するんですよね
訳のわからない暗いあなぼこや
右肩も左肩も
ぶつかってしまう路地の奥に
ぼんやりとした小さい明かりが見えると
いっぺんに安心するんですよね
自分にだけ見える希望なんでしょうかね
自分にだけ感じられる夢なんでしょうかね
おぼろげな道のたよりない足取りを
照らしてくれるほんの小さなあかりで
いいんでしょうけれどね