詩と短歌集/photo poem 雪割一華(ゆきわりいちげ)

写真短歌・写真俳句・写真詩・随筆散文・陶芸の話など自由気ままに書いています。  

静のおだまき

2015-05-19 | 短歌


<静のおだまき>

しづやしづしづのをだまき繰り返し 昔を今になすよしもがな 
吉野山嶺の白雪踏み分けて 入りにし人の跡ぞ恋しき

源義経の想い人であった静御前が彼の人への思慕を詠い舞ったとされる。これほど
恋い焦がれてもらえるなら、まさに男冥利に尽きると言えよう。おだまきはそんな
悲恋のことなど知らぬ気にひっそりと花穂をうつむける。
 
コメント
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