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Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

国立国語研究所オープンハウス2019

2019-07-21 10:29:18 | 日記・エッセイ・コラム
昨日(20日)、「国立国語研究所オープンハウス2019」(東京都立川市)に参加してきました。

詳しい内容はこちら。発表ポスターも載っています。
https://www2.ninjal.ac.jp/openhouse2019/

同時開催で「ニホンゴ探検2019」も行われていましたが、こちらは主に小学生向けです。

発表ポスターは全部で35枚あり、交代で研究員による説明がありました。Webサイトにもポスターは載っているけれど、お話を聴くのと聴かないのでは理解度が違います。中には大学生の参加者もいて、熱心に説明に耳を傾けていました。
その中から、印象に残ったポスターや解説を幾つか。
まずは「危機言語」について。世界でも日本国内でもどんどん言語が消滅しているそうですが、それによって伝統や文化までが失われてしまうとか。世界では英語などどんどん共通語化が進んでいますが、難しい課題ですよね。
それと近代の新聞で使われていた語彙について。教育を受けたことがない庶民向けに熟語を別の読み方で読ませていたそうです。例えば「浪費」を「むだづかい」とか、「盗賊」を「どろぼう」といった感じです。そういえば夏目漱石あたりもそういう読ませ方がありましたね。

あと、「研究資料室中央資料庫見学ツアー」に参加しました。このツアーでは普段はなかなか入れない貴重な資料庫の見学ができました。カセットテープやビデオテープの資料や、中には昔使われていた大きな音声分析装置もありました。
研究所から発行されている「ことばの波止場」第4号にも資料庫についてちょこっと触れられていますので、ご参考まで。
https://kotobaken.jp/digest/

予想していたよりも充実した内容だったので良かったです。特にポスター展示と解説はもうちょっと時間が欲しいくらいでした。来年もまた行われるそうなので、時間が許す限りは参加したいです。