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Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

教育格差

2024-11-07 13:47:49 | 本-その他
図書館から借りた『教育格差 ──階層・地域・学歴』を読了。
本書はたまたま自宅近くの本屋さんで知りました。そのままそっとその本屋さんの隅っこへ行き、スマホで図書館のWebサイトを開いて本書を予約。本屋さんから見れば私って嫌な客ですよね(汗)。
教育格差って小学生くらいからあるものだと思っていましたが、既に生まれた時点であるそうです。親の学歴、生まれた地域で格差は存在しているとのこと。と言われても子どもは親や出身地を選べないのだから、これも運だと思います。
公立の小学校、中学校は平等に教育がなされていると思われがちですが、そうではなさそうです。周りが教育熱心で塾通いの子どもが多かったら進学率は高いし、そうでなければ勉強をしない子どもが多いとのこと。
私の場合、4歳の時に父が亡くなり、母1人で私と妹を育てました。隣の家に祖母がいて面倒を見てもらいましたが、それでも父がいないので大変だったことでしょう。それでも短大、専門学校(1年制)へ進めたので、恵まれた方だと思います。当時住んでいた地域(横浜市内某所)は比較的勉強熱心な家庭が多かったと言われていましたし、私も中学時代は塾通いをしていました。高校は平均的な偏差値の学校でしたが、それなりに大学など進学希望の同級生が多かったです。
こういうことを言うのも失礼ですけれど、学歴である程度将来や人格が決まってしまいますよね。大卒だとホワイトカラーが多くて人格が良く、教養のある人が多い。逆に学歴が低いとそれなりの職業にしか就けないし、きちんとした本を読まなかったり、喫煙やパチンコなどのギャンブルに走る人も多い。
そういえば、恵まれない家庭ほど、スマホでしかインターネットを使わない子どもが多いと聞いたことがあります。パソコンを持っていないあるいは使えなくて、大学の卒論をスマホで打つ学生がいることには驚きました。パソコンやタブレットのあるなしや自宅のネット環境も格差で変わっていると思います。
学校の教師(特に公立の小学校、中学校)は大卒でそれなりに高い教育を受けてきたでしょうし、頭は良いでしょうが、学校の授業についていけない子どもや苛められている子どもの気持ちはあまり分かってないような気がします。私も中学校時代に苛めで苦しんだのに、担任の先生には理解してもらえませんでした。本書にあるように、教員を目指す学生に教育格差について教えた方がいいと思います。それと苛めや不登校など、子どもたちの悩みにきちんと耳を傾けてほしいです。


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