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Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

「若者の読書離れ」というウソ

2024-01-17 13:59:05 | 本-その他
図書館から借りた『「若者の読書離れ」というウソ』を読了。
最近の若い人、特に中高生は「スマホばかりに気を取られていて本なんて読まない」と思っていたら、意外なことに1ヶ月あたりの読書量は数十年前と比べると殆ど変わらないようです。
よく読まれている本はライトノベルとかフィクションなど。私も10代の頃は「コバルト文庫」や「X文庫」などのジュニア文庫、『ロビンソン・クルーソー』とかシャーロックホームズシリーズなど小説を中心に読んでいましたし、今もジャンルは少し異なるものの小説が好まれるとのこと。思春期独特の学校生活や人間関係、悩みなどを題材としたものなど、共感できるところがいいのでは?
本書によれば一般の書籍よりも雑誌の売り上げの低下が激しいとのこと。写真やイラストの多い雑誌の方が本を読まない若い人にでもとっつきやすいそうですが、こういうのはスマホなどで簡単に読めるものもたくさんありますからなかなか難しいでしょうね。それに雑誌はあっという間に内容が古くなってしまいますから、図書館で借りるだけでも用が足りるかと思います。
ちょっと本書の内容と話が逸れますが、敗戦直後までの若い人は岩波文庫など、比較的お堅い本を読んでいたとどこかで読みました。貧富の差が激しい時代でもあり、個人差はかなりあったでしょうが、やはりその時代の人たちの方がそれだけ読めるだけの教養や知識があるということでしょうか。
本書では主に中高生を取り上げていますが、果たして大人は本を読んでいるのでしょうか? スマホが普及する前まで、電車のホームなどで新聞や文庫本を読んでいる大人は比較的多かったと記憶しています。しかし最近ではカフェでも電車内でも誰もかれもスマホばかり見つめていますし、しかも見ている内容はゲームとかネットサーフィンとかSNSばかり。「今の若者は本を読まない」と文句を言っている大人こそ本を読むべきだと思います。