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Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

大漢和辞典と我が九十年

2024-02-12 14:47:59 | 本-その他
図書館から借りた『大漢和辞典と我が九十年』を読了。
本書は著者鎌田正氏の人生を振り返る1冊。前半は著者の学生時代が中心、後半から諸橋徹次先生とともに携わった『大漢和辞典』の編纂や発行の話が出てきます。
当初は1巻で完了の予定だった『大漢和辞典』ですが、索引等含めて結局は全15巻という大事業に。戦争で資料は全焼してしまいますが、ウン十年かかってようやくの完成でした。当時は殆ど手書きでしたし、出典元も1ページから調べなければいけないし、相当な苦労だったと思います。
度々候文が出てくるのですが、格調があって格好いい♪ あんな文章がさらさら書けたらいいなぁとは思いつつ、もし書けたとしても、「Yukiさんの文章、難しすぎてよく分かりませんでした」と言われそうですね。



少し前のこと、母とこんな話をしました。
母:「20万円あったら宝石が買えるわね」
Yuki:「そんな大金あったら、諸橋先生の『大漢和辞典』買うなぁ…」
最近では『大漢和辞典』もデジタル版が出て、狭い我が家でもパソコンから使えるようになりましたけれど、紙の辞典も捨てがたいですね。漢検勢でも「『大漢和辞典』を安く買えた」など、SNSでちらほら目にします。それにしても親子でお金の使い方でこんなに分かれるとは…。