夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

晩秋の読書は・・♪ ③ 本屋に寄り

2007-11-10 17:59:00 | 定年後の思い
一昨日、駅前で歯科医院で歯の治療前、
久々に本屋に寄った。

これといって決めている本はないが、
結果として新刊本コーナーで2冊の本を購入した。

作詞家、作家の阿久 悠・著の『清らかな厭世(えんせい) ~言葉を失くした日本人へ~』(新潮社)で、
後の本は嵐山光三郎・著の『人妻魂(ひとづまだましい)』(マカジンハウス』である。

私は阿久 悠に関しては、作詞集、随筆などは10冊前後は愛読している。
今回の本は、産経新聞に平成16年4月~平成19年6月で、
『阿久 悠 書く言う』と題された連載、
そして産経新聞の『正論』欄で掲載されたのを再構成と明示されていたが、
私は無知であった。

稀代の作詞家が
「格言、箴言(しんげん)、警句」で綴った、警世の書。
ラスト・メッセージ!

と帯に大きく明示されて折、
今は亡き阿久 悠の遺言と私なりに受け止めて、
購入した次第である。


嵐山光三郎に関しては、『追悼の達人』、『文人悪食』、『悪党芭蕉』などで、
少なくとも10何冊か私は愛読している作家である。

現世、数多くの作家がいるが、『追悼の達人』一冊読めば、
明治、大正、昭和の文士49名のお方が圧倒的に生き生きとして浮かび上がり、
数少ない力量の作家であると同時に、稀に見る労作のひとつである。

このような感銘を受けた作家なので、
明治、大正、昭和の作家の妻、そして女流作家など53名の人妻に惹かれ、
購入したのである。

晩秋の雨の降る日、読書も最適かしら、
と煎茶を飲みながら読んだりしている。


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晩秋の読書は・・♪

2007-11-10 09:38:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、小雨が降り続けている。
昨夜、9時過ぎから降りだし、明日の夕方まで降り、
世間の人々はお忙しい方が多いと思われるので、
天上の気候の神々は少し安息されたら、いかがでしょう、
と私なりに感じたりしているのである。

私は年金生活の身であるが、日常から読書が第一趣味なので、
何かと活字に目にするのが忙しいのである。

過日の沖縄旅行の時も、寝しなに本がないと眠れない習慣となって、
2冊の文庫本を持参して行った。

阿川弘之・著の『女王陛下の阿房船』(講談社文庫)、
阿川弘之、阿川佐和子カ・共著の『蛙の子は蛙の子 ~父と娘の往復書簡~』(ちくま文庫)の二冊である。

いずれも再読の2冊であるが、
前書からは、豪華客船の船旅から文化を学び、
あとの一冊からは父から娘、
娘から父への想いが真摯に綴られている。
そして父の阿川弘之は、戦後の文学風潮の中、
小説家としての自己の文学の悩みなど発露されたりしている。

敗戦後から平成の8年までの、単なる家族関係でなく、
社会風潮も根底に秘められて折、私なりに学ぶことが多いのである。

尚、父は1920年(大正9年)、
娘は1953年(昭和28年)生まれであるので、
この世代の方には、より一層それぞれの思いも共感できる、
と私は確信したりしている。

          
               《つづく》

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