夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

駅前の桜の葉は、朱色に色づき初め・・♪

2007-11-12 18:43:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、爽(さわ)やかな秋晴れとなり、
私は11時過ぎに駅前に出かけた。

晩秋の陽射しの中、周囲の落葉樹は色づき初め、
私は身も心も解放されたかのようである。

私は年金生活で、余り時間に制約されない自在の身であるので、
バスの走る区間の道路を避けて、少し遠回りであるが、旧街道を歩いたりしている。

晩秋の情景を眺め、季節のうつろいを心に受けとめながら、
歩いたり、ときには足を留めて、樹木を眺めたりしている。

駅前の外れにある喫煙所で煙草を喫ったりし、
駅前の桜の大木を眺めたりしていた。

陽射しの中、葉は朱色に色づき初めているが、
人の流れは忙しいそうである。

学生、主婦、ビジネス・マンの方たちも、何かしら追いたてられるように歩いている・・。

この後、コーヒー・ショップの『ドトール』で、
コーヒーを飲んでいたが、若い女性、中高年の男女も何かしらお忙しそうな素振りである。

社会の第一線を卒業した私のような年金生活者の方々は、
ゆっくりと煙草を喫ったり、新聞を読んだり、
或いは本を開いたりしている・・。

私は微苦笑しながら、煙草を取り出しながら、
ふたたび持参の本を読みはじめた。




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ときには、歌人、俳人に心を寄せて・・♪

2007-11-12 09:07:00 | 定年後の思い
今朝は新聞の朝刊は休刊日であったので、
何かしら手持ち無沙汰のような思いとなり、
私の机上の隅にある一冊の本を取り上げて読んだりした・・。

長谷川 櫂・著の『四季のうた』(中公新書)であり、
時代を超えた有数なお方の読まれた作品が、
月ごとに俳句、短歌、川柳などが掲載されている。

今月の中のひとつが、私の心に沁みた短歌があり、
私は心の中で口ずさんだりした・・。


充ちわたる 空の青さを
思ひつつ かすかにわれは ねむりけらしも

        作者・古泉 千樫


長谷川 櫂の解説に寄れば、

大正13年(1924年)秋の歌。
千樫はこの頃から結核の為、東京の自宅で病臥して過ごす。
故郷の南房総の秋空を懐かしみながら、
つかの間の眠りに落ちたらしい。
身も心も青空に抱き取られてゆくかのように。

以上、無断であるが、転記させて頂きました。


私は、昨夕、布団にもぐり『文藝春秋』をしばらく読んでいたが、
うとうとと眠りの誘惑に負けて、眠ってしまったのである・・。

夢の中、過日、沖縄本島に滞在した折、
私は独りでプライベート・ビーチを散策し、
空の青さ、海の蒼さを眺めながら、浜辺を歩いた。

私の住む東京の郊外では、9月の初旬のような陽気で、
戸惑いながらも周辺の光景に身も心にゆだねて、
閑散とした11月の初旬の浜辺を歩いたりした・・。

現(うつつ)と夢幻を中を交差したのであるが、
確かにあの浜辺は歩いたのである。


このような想いがあったので、大正末期に詠まれた歌人の一首に心を寄せたのである。

私は歌を詠む力はないので、せめて短歌や俳句、そして川柳などを、
ときおり著名な歌人、俳人の歌を読んだりするのは好きである。


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