私の住む東京の郊外の調布市は、街路樹、公園、住宅地は、
落葉樹が朱色、黄色と色づきはじめている・・。
昨夜に報じた天気予報に寄れば、
晩秋らしい快晴の陽気であるが、ところによると木枯らしが吹くと、
気象庁は伝えていた。
幸いときおり微風が吹く程度で、おだやかな晩秋の陽射しとなっている。
先程、買物に行った帰り、私の住む近くにある団地の小公園に寄ったが、
風にないのに陽射しを受けた中、はらはらと小さな葉が空を舞いながら、地上に落下している・・。
私は足を止めて、煙草を喫いながら、呆然と見つめていた。
5本程植えられている槐樹(エンジュ)の樹であるが、
わずかに黄色味に染められた葉で、このような色づきで落葉してしまうのか、
と驚きながら見つめていたのである。
春の裸樹から瞬く間に芽吹き、小さな黄味緑色をたわわに付けて、
5月の頃には若緑色の葉は周辺を日陰となし、
この後は淡い黄白色の花色を見せて、
やがて今日のような情景をもたらすのである。
この樹木は、縁起の樹木として、
中国では各戸に必ず一本は植えられていることで有名であるが、
私の住む街では公園、遊歩道で見かける程度である。
こんな思いで、陽射しの中、はらはらと音もたてず、空を舞いながら、落ちていく・・。
私が立ちすくんでいたので、ご年配の80歳前後の女性が足を止めて、
落葉している葉を見つめた。
『このように早目に散るとは・・私は知りませんでした・・』
と私は声を掛けた。
『そうですわね・・でも、陽射しの中・・散り急ぐのも・・素敵ですわね・・』
と私に答えた。
このような形で会話がはじまり、
周辺の欅(けやき)、ドウタン・ツツジ、公孫樹(イチョウ)などの落葉樹の色づくの時節を、
互いに言葉を交わした。
『奥さま・・毎年・・11月の末頃・・街路樹の公孫樹は黄色に染められた後・・
昼下りの陽射しの中で散るのは・・私は毎年見惚れています・・』
などと私は云ったりしていた。
私は見知らぬ女性であったが、こうした季節感のある会話は好きで、
ときおり遊歩道を散策したりしている時などは、
言葉をかけたりしている。
そして、今年も秋の季節のうつろいを確かに受け止めはじめている。
落葉樹が朱色、黄色と色づきはじめている・・。
昨夜に報じた天気予報に寄れば、
晩秋らしい快晴の陽気であるが、ところによると木枯らしが吹くと、
気象庁は伝えていた。
幸いときおり微風が吹く程度で、おだやかな晩秋の陽射しとなっている。
先程、買物に行った帰り、私の住む近くにある団地の小公園に寄ったが、
風にないのに陽射しを受けた中、はらはらと小さな葉が空を舞いながら、地上に落下している・・。
私は足を止めて、煙草を喫いながら、呆然と見つめていた。
5本程植えられている槐樹(エンジュ)の樹であるが、
わずかに黄色味に染められた葉で、このような色づきで落葉してしまうのか、
と驚きながら見つめていたのである。
春の裸樹から瞬く間に芽吹き、小さな黄味緑色をたわわに付けて、
5月の頃には若緑色の葉は周辺を日陰となし、
この後は淡い黄白色の花色を見せて、
やがて今日のような情景をもたらすのである。
この樹木は、縁起の樹木として、
中国では各戸に必ず一本は植えられていることで有名であるが、
私の住む街では公園、遊歩道で見かける程度である。
こんな思いで、陽射しの中、はらはらと音もたてず、空を舞いながら、落ちていく・・。
私が立ちすくんでいたので、ご年配の80歳前後の女性が足を止めて、
落葉している葉を見つめた。
『このように早目に散るとは・・私は知りませんでした・・』
と私は声を掛けた。
『そうですわね・・でも、陽射しの中・・散り急ぐのも・・素敵ですわね・・』
と私に答えた。
このような形で会話がはじまり、
周辺の欅(けやき)、ドウタン・ツツジ、公孫樹(イチョウ)などの落葉樹の色づくの時節を、
互いに言葉を交わした。
『奥さま・・毎年・・11月の末頃・・街路樹の公孫樹は黄色に染められた後・・
昼下りの陽射しの中で散るのは・・私は毎年見惚れています・・』
などと私は云ったりしていた。
私は見知らぬ女性であったが、こうした季節感のある会話は好きで、
ときおり遊歩道を散策したりしている時などは、
言葉をかけたりしている。
そして、今年も秋の季節のうつろいを確かに受け止めはじめている。