夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

風の中の園児たち・・♪    《初出2007.3.20.》

2008-05-10 22:50:53 | 時事【社会】
私は歯科医院に治療に行く為、10時過ぎに家を出た。

快晴であるが、北風が少し寒く感じられ、川沿いの遊歩道を歩いた。

駅から程遠くない小公園で、
ベビーカーを大きくしたようなワゴンに幼稚園の園児が8人が乗って折、
これと同様なワゴンがもう1台続いていた・・。
この前後の保母さんのお姉さんが3人付いていた。

ワゴンの中にいる園児達は、快
晴の陽射しを受けながらも、ときおり吹く風に歓声をあげていた・・。

ワゴンの近くに、園児のふたりが保母のお姉さんから少し離れて歩いていた・・。
少しいじけたような園児がいて、私は自分の幼年期を見ているようだった。

このような思いを浮かべていると、15年以上の前の情景が想いだされた・・。


冬の時節、佐渡の還りに白鳥、鴨で有名となった瓢湖があり、
家内が白鳥を観たいというので、立ち寄った。

以前、周遊団体観光ツアーで瓢湖に寄った時、
素朴な湖岸から白鳥が百羽程度眺められ心に残った情景だった、
と家内は言ったりしていた・・。

瓢湖の周辺は積雪は30センチ前後であり、雪が舞っていた。
しかし、観光会館の大きな建物があり、湖岸は護岸工事で重厚になり、
白鳥、鴨も予想以上に多く、私達のような観光客で賑わっていた。

私達は余りにも観光地された情景にがっかりし、
湖岸沿いの道から里村に歩いて行った。

雪が降り続けている中、
少し靄(もや)がかかったように視界を歩いていたら、
幼児の歓声が聴こえてきた・・。

私達は湖岸沿いの雪道を保母さんに引率された園児の10人の姿を観た。
寒さで頬を赤らめて、何かしら唄いながら手をつなぎ、歩いていた。

私はこうした光景に胸が熱くなるのを覚えた。


私は立ちすくんで、過ぎ去った日々の光景を想いだしたりしている。
そして、歯科医院の予約の時間を思いだし、駅前に急いだ。




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心、優しい歯科医院の人・・♪  《初出2007.3.20.》

2008-05-10 22:41:47 | 時事【社会】
家内はここ数年に於いて、歯の治療で歯科医院に通っている。
昨年のはじめの頃、通ってばかりでいるが中々治らないみたい、
と家内は言ったりした。

『その歯医者・・固定客を確保したいから・・
治療を延ばし、延ばしにしているんじゃないの・・』
と私は言った。

そして私は、
『何時までも、歯の痛みが去らず・・おかしいょ・・
痛みを採り・・具体的に治療の状況を患者に納得して貰うのが医者の責務じゃないの・・
そんな歯医者、歯科医院を辞めるべきだ・・』
と何時までも治らない家内の通っている歯科医院を私はなじった・・。


このような時、私の妹が利用している歯科医院を訊いたので、
家内に歯科医院の変更を私は促した・・。

この新たな歯科医院に通い始めて、
丁重で具体的に治療の成果がある、と家内は言った。
前の歯科医院で治療を受けた部分も丁重に治してくれた、とも言ったりしていた。

私も自宅から最寄の歯科医院を差し歯の治療で通っていたが、
丁重であるが技術がもう一歩、と感じていたので、
家内の通っている歯科医院に変更したのは、この10日前であった。

『お口の健康手帳』と題した歯の詳細の図と解説が載せられた現状分析表を頂き、
今後の治療の内容、具体的な治療の予算、日程概要を私の希望を含め、
医院長と調整したりする。

私も齢を重ねた身であるので、この際徹底して治療を要望したりした。
従って、私は週に2回前後、しばらくは治療に通うこととなった。

先日、私が治療を受ける前、
ひとり御齢を召した女性で少しみすぼらしい身なりをしていた方がいた。

私が治療を受けていた時、隣の治療台にこのお方は座っていた・・。

私がアシスタントの女性歯科医から治療を受けている時、
『この歯・・健康保険内で宜(よろ)しいですよね・・』
と医院長の声が私には聴こえた・・。

私は隣で聴こえたのであるが、この医院長の優しさを感じ、
信頼感を増したのであった。

昨今の歯科医院は、保険外でこの程度の歯ぐらいは・・、
と進めるのが多いからである。
技術より表面上の営業が優先される風潮に憂いていた私は、
めぐり遇えた心の優しい40前後の男性の医院長に秘かに感謝している。



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昼下り、陽は高く・・♪    《初出2007.3.19.》

2008-05-10 21:28:59 | 小庭の情景を眺めながら
10時半過ぎに、家内と駅前まで川沿いの遊歩道を歩いたが、
快晴で中、北風が少し冷たく感じた・・。

駅前で家内は歯科医院の治療で別れ、
私はコーヒーショップの『ドトール』で、
コーヒーを飲みながら塩野七生・著の『ローマ人の物語』第六巻(新潮文庫)を読みはじめた・・。

1時間後、家内と逢い、軽食、買物をした後は、
帰路も川沿いの遊歩道を、風もなく午後の陽射しの中を歩いた。

帰宅後、昼下りの陽射しは高く、
玄関庭の花の彩りものどかな色合いとなっていた。

こうした春の気配を観ていたら、ビールぐらいは呑もう、
と私は言い出して、
主庭を眺めながら、家内と取り留めのない話などをした。

この後、文庫本を炬燵の中で読んでいるうちに、寝付いてしまった。

先程、目覚めて、ぼんやりとしている。


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どうして、このようになるの・・♪   《初出2007.3.1.》

2008-05-10 21:24:51 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、快晴の朝を迎えているが、
5度前後となって折、ときおり北風が吹くと少し肌寒く感じいる。

ここ1週間前後、寒の戻りなどと気象庁は報じているが、
おかしな天気が昨年の秋以来続いている。

昨年の秋から平年より暖かく、新年を迎えても温暖な日々が続いて、
雪も舞い降りることもなく、情感の乏しい時節が過ぎてきた。

日本水仙、白梅は平年より早めに観られ、ときには4月の上旬のような陽気です、
と2月に報じられても、戸惑いを覚えたりしていた。

私はこの1週間、春のセーターから冬の薄手に着替えているが、
花冷えと思えばよい、と強がったりしてきた・・。

先程、庭に下り立ち、陽射しの射す中、
もみじの幼い葉は北風を受けて揺れている。

この二週間、4月の陽気から2月の寒さに急激に移り変わっているので、
どうしてなの・・、と空を見詰めたりしている。

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午後のひとときは、読書そして昼寝・・♪   《初出2007.3.18.》

2008-05-10 21:22:16 | 読書、小説・随筆
ここ4日ほど、昼下りのひととき、居間に炬燵を置いてあるが、
文庫本を広げて横たわりながら読んでいるうちに、
昼寝をしてしまう悪い癖となっている・・。

3時半過ぎに煎茶を淹れた後、
塩野七生・女史の『ローマ人の物語』第五巻(新潮文庫)を読んでいるが、
30分も過ぎると寝付いてしまった。

5時に目覚め、冷たい煎茶を飲んでいると、
私がローマ元老院の前でうろたえて弁明している夢を、
ぼんやりと思い出している。

私は思い込みの強い方なので、塩野七生・女史の筆力にきりきり舞いしているのかしら、
と魅了されている本の余韻に慕っている・・。


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されど、中小企業勤務の想いで・・♪  《初出2007.3.18.》

2008-05-10 20:51:18 | 時事【社会】
私は定年退職後の3年生の身であり、年金生活で過している。

今朝の読売新聞の【編集手帳】を読んで、苦笑している。
大手と中小の企業間の格差の問題を扱っている記事であるが、
中小企業に長年勤めていた私は、成る程と思ったりしている・・。

無断であるが、転記させて頂きます。



大手と中小の企業間格差について『7・5・3』という言葉があるそうだ。
大手に対し中小は月給が7割、賞与5割、退職金は3割だという。
一般的にそれぐらいの差があるということだろう。

今年の春闘では、この格差是正が労働団体側の課題となっている。
一つの商品が生み出す利益を親会社や下請け、販売業者でどう分け合うかだか、
互いの力関係があるから配分の構造を変えるのは容易でない。

経済的に愛知県は元気だと聞く。
求職者対する求人の割合も全国で最も高い。
しかし、県内の中小製造業に詳しい賃金コンサルタントの北見昌朗さんによると、
景気は回復しているのに、総じて中小はあまり潤っていない。

仕事は増えているが、親会社からのコスト削減要求が厳しいからだという。
経営能力に問題があって脱落するのは仕方がないが、
工場はフル稼働しているのに賃上げもないようでは、社員のやる気も失われる。
大手との差は広がるばかりだ。

北見さんは新著の中で、昇給を抑えれば他に転職できる人は退職する。
欠員募集で経費はかさみ、仕事に不馴れな人が増えて能率が落ちる。
こんな悪循環に陥る会社をよく見受けるとも指摘している。

国内の会社の99.2%は中小企業業だ。
この基盤が揺らいでも大手も安定ではいられない。
ものづくり立国もおぼつかない。



以上が記事の全文です。


私は大手の傘下にある製造中小企業と少し立場が違うが、
長年に於いて、中小企業に勤務したので、
こうした思いを少し綴ってみようと思っている・・。

            
東京オリンピックが過ぎた頃、私は大学を中退した。
映画、文学青年の真似事の生活をして、芸能学校のシナリオ科に学んだ後、
講師からアルバイトを仕事を頂き、アルバイトの仕事などをしていた。
根拠のない自信ばかりの強がりで日々を過ごしていた。

23歳を過ぎた頃、今はよいと思っても30を過ぎた頃どうするの、
と親戚の叔父から云われた・・。

私は30歳を迎えた時、一人前に家庭を築く自信を失くし、
企業に入り堅実な生活の中で、文学などを学べば良いとと思い、軌道修正をした。

しかし新聞広告など見る限り、大手企業に於いては営業職などしかなく、
色々と思案した結果、コンピューターの専門学校に1年間通った。

これをステップとして、
近くにお住まいのある大手の音響・映像メーカーの首脳陣の方のお力添いの上、
昭和45年4月に大手企業に中途入社したのは、私が25歳の時だった。

この前後、最終面接の前に於いて、
この首脳陣のお方から、経理本部が良いから、とアドバイスを頂いたが、
何とかレコード本部にと、私は懇願した。

同じサラリーマンで業務をするには、
何かしら管理畑でも音楽を身近に過ごせれれば、
私の創作意欲に刺激をもたらしてくれる、と思ったのであった。

このことが、大手企業から中小企業に転じることになるとは、
この当時知ることは出来なかった・・。
    
         
昭和45年4月に音響・映像メーカーの大手企業に中途入社し、
私の希望したレコード部門に採用された。

レコード部門の基本管理を把握するのには、
商品の現場で知れ、と指示に基づいて、
本社工場にある商品センターに勤務した。

私が考えていたより、遥かに企業は徹底的社員教育を業務を通して、
叱咤激励の中で、教えてくれた。

3ヶ月過ぎた頃、レコード部門のひとつの大手レーベルが外資の要望に基づいて、
ひとつのレコード専門会社として独立した。

私はレコード専門会社に異動し、配属されたので、
名実ともに中小企業の一員となった。

1年後は、私は本社の営業本部の中で、
コンピューターの専任員として、配属された。

私は結果的には、レコード業界の会社に於いても、
中堅と大手の両方を知り、
色々と学ぶ機会を得た。

管理畑であったが、給料を頂きながら、
その時代の音楽を知る喜びを得たりしたが、
苦楽を共にした上司、同僚、後輩の人柄を学んだのは、
何よりの心の宝と思っている。


私は定年退職した今、資金余裕のない中小企業の悲哀も理解した上で、
大手企業より給料、賞与、退職金などは幾分少なかったが、
何よりその時代の音楽と共に、友の顔を浮び、私なり満足したりしている。


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風光(かぜひか)る時・・♪    《初出2007.3.18.》

2008-05-10 20:41:04 | 定年後の思い
東京の郊外は、快晴の朝を迎えている。

朝のまばゆい陽射し中で、白梅、枝垂れ紅梅、日本水仙が散った今、
白玉椿、藪椿、ラッパ水仙の黄色い花、鈴蘭水仙の白い花が咲いている・・。

ときたま微風が吹くと、常緑樹の葉は揺れて光を帯びている。
落葉樹のもみじ、花梨(カリン)が芽吹いて、幼い葉を見せている。
紫木蓮は枝先に膨らみの莟(つぼみ)となって、あと1週間ほどで開花の予感をさせている。

先程、こうした中の主庭に下りて、煙草を喫いながら、眺めたりしている。

そして、父の命日だったことを想いだしたりしている。


私が小学2年の春の時に、父は42歳の若さで他界した。
既に50数年が過ぎて折、遠い彼方の出来事のように、
心は濾過しているように思えたりしている。

こんな心の思いを振り返った時、
日本の歴史に点を残した歌人のひとつの歌が浮んだりした。


ねがわくは花のしたにて
       春死なんそのきさらぎの望月の頃

              作者・西行


こうした心の思いは、800年以上が歳月は流れているが、
ごく身近なように錯覚を覚えたりすることができる。

このように春の匂いにつつまれていると、
現世と夢幻の世界をゆきかいする時でもある。


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女性の情感あふれる思い・・♪   《初出2007.3.17.》

2008-05-10 20:36:31 | 読書、小説・随筆
昨日、このサイトで投稿した『恋文のこころ』を紹介した記事の最後に、

【相手の心に響く手紙のことば】

と題されて、いくつかの思いを深く女性からの発露として綴られている美文があった。

監修者・井上明美・女史のお言葉と想定するが、
齢を重ねた男性の私さえ、こうした文章に触れると、
日本古来の伝統の女性の美を感じることができる。

私は書かれた人の思いに底知れぬ情感に思わず魅了された・・。

無断であるが、転記させて頂きます。



古の人々にとって、四季は生活そのものであり、
また言葉や美意識の源でもあったのでしょう。
四季のうつろいを全身で感じ、風物を愛でる、
観察する心の繊細さが色彩や香りの世界をも豊かにしていったにちがいありません。

同じように恋愛に対しても、ただあからさまに表現するのではなく、
比喩的表現がたくさん盛り込まれています。
先の歌のように、その姿を山桜や月にたとえたり、案ずる思いを風にたとえたり。
恋しい人を思い起こし、察する心や感情のこまかさ、
心の余韻といったものが見られます。
平安時代の和歌・恋文は、まさに思いの丈、心のすべてであったでしょう。

随一の手段であったからこそ、言葉を選び工夫を凝らす。
手紙や言葉に対する真剣な眼差しが今も読む人の心をとられ、
生き生きと浮かび上がらせるのかもしれませんね。

恋の手紙、「恋文」という響きからは動と静の二面性を感じます。
恋に思い悩む、焦がれる、恋煩うといった思い詰めた動の激しい感情、
しかしその半面、恋心を抱く、見初める、恋慕うといったそっと思いを綴る、
打ち明けるという静のやわらかさも。

思いを表現するためには、
時には、愛した・恋したといったストレートな言葉も必要かもしれません。
しかし、直接的でないからこそ、より強く心に響く言葉もあるものです。
水が満たさればあふれてこぼれ落ちてしまうように、
こぼれんばかりの思いをいかにそっと伝えるかという穏やかさも大切でしょう。
思い続けていた気持ちをちょっとためらいながら綴る。
すべてを語り尽くすだけでない言葉の余韻や行間もまた味わい深いものです。
一日の終りにゆっくりと香りや余韻を味わうお酒のように、
いつの間にか相手の心にそっと触れ、心に染み入る、
そんな優しさあふれる手紙であったら、
きっとどんなにか素敵なことでしょう。



以上、無断であるが転記させて頂きました。


こうした文章を拝読すると、
なにかしらその奥に秘めた女性のお気持ちが浮ぶから不思議なことである。

これは日本古来から情感あふれた思い感じられ、
そして余情を感じることができる。

昨今、セレブと称された女性がいるが、
ほんのわずかこうした思いが発露されれば、
より一層魅力が増すのにと、余計なことを思ったりしている。

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サンシュウの花の想いで・・♪   《初出2007.3.17.》

2008-05-10 20:29:27 | 旅のあれこれ
9時過ぎに自宅を出た後、川沿いの遊歩道を歩いて、
駅前の歯科医院に行った。

帰路も同じ遊歩道を歩いたが、この川沿いの道の片側は公園となって折、
季節に応じた樹木の花の彩りを見せてくれる・・。

今の時節は、辛夷(コブシ)の白い花、桃の花、雪柳(ユキヤナギ)の白い花、
馬酔木(アセビ)は垂れた穂に五個前後の可愛らしい白い花をつけたりしている。
そしてサンシュウの黄色の小花が咲いている。

私は葉が出る前に黄色の小花が散形の花序となして折、数多く花の彩りに、
早春の中で温かみのあるこの花が、私の好きな花のひとつである。


昨年、2月の下旬に浜名湖の湖畔に温泉滞在旅行をした時、
観光船で1時間程乗った後に公園に私は行った。

小雨の降りしきる中、梅の花を目的に観に寄った。
なだらかな丘陵に梅の数多くの種類の花々には圧倒されたが、
菜の花の黄色い花が点在していて、私なりに早春の情感は充たされた。

丘陵の急な下り道を降りていると、
冬木立の中、ぽっかりと黄色い花が観られた・・。

小雨の降りしきる中、
群生したサンシュウであったが、私は深く心に残った・・。

このような情景が想いだされた。


私は齢を重ねるたびに、こうした季節のうつろい中、
こうした情景のひとつ、ひとつが私の心に数多く残ったりしている。



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寒の戻りも花冷えと思えば・・♪    《初出2007.3.17.》

2008-05-10 20:13:14 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外はどんよりとした曇り空で5度前後となり、
平年より寒い朝を迎えている。
午後より快晴となり、10度前後となり、
ここ1週間は寒の戻りのようになっている。

昨日は、霙(みぞれ)がほんのわずか降り、
都心で観測史上最も遅い初雪などとニュースは報じられて、
私は苦笑したりした。

梅の花も散った今、
白玉椿、藪椿、鈴蘭水仙、ヒアヒンス、クロッカスなどの花の彩りを見せているので、
花冷えと思えば、和(なご)やかな心情になると思ったりしている。



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『恋文(ラブレター)を、あの人に』・・♪    《初出2007.3.16.》

2008-05-10 20:09:34 | 読書、小説・随筆
『恋文(ラブレター)を、あの人に』・・♪
10時前に家を出て、銀行と郵便局、そして買物に行ってきたが、
どんよりとした曇り空で少し寒く感じたりした。

郵便局で少し待っている時、ひとつの小冊誌が目に止まった・・。

【特集・恋文(ラブレター)を、あの人に。】

大きく題された小刷誌で、『かしこ』という誌名で、
『郵便局とあなたをつなぐ情報誌』と明示されて折、
ご自由にお持ち帰りください、と書かれていた。

私は少しページを捲(めく)りながら目を通すと、
郵政公社も洒落(しゃれた)雑誌もだす、と好感した。

私は窓口の30前後と思われる女性のお方に、
『素敵な内容と思われるので、頂きますよ・・
郵政公社としては、破格にお洒落な雑誌ですね・・』
と小冊誌を見せながら私は言った。

この女性は、特集内容がご存知なのか、少し頬を赤らめた。


帰宅後、私は読み出した・・。

『源氏物語』にみる
          恋文の
              こころ

として井上明美・女史が監修者となっていた。

故・金田一春彦・氏に14年間師事されたお方である上、
柔らか味のある感性ゆたかな綴りである。

無断であるが、引用させて頂きます。



相手の心に響く手紙をいつかは書いてみたいものです。
心に残る究極の手紙とはラブレターのことかもしれません。
相手をひきつける手紙。そして相手の身になって書き始める手紙を書くにはどうしたらいいのでしょうか。
それには奥ゆかしさ、巧みな比喩、かわいげ、思いやりといった表現の工夫があるようです。
そこで、平安時代の宮廷を舞台にした『源氏物語』をもとに、
心に残る手紙を書くヒントを探ってみませんか。



以上は序文として綴られ、本題は三つの恋文として、掲げている。




【恋文ノ一】思いやりを奥ゆかしい表現で

面影は身をも離れず山桜心のかぎりとめて来(こ)しかど
夜(よ)の間(ま)の風もうしろめたくなむ 《若紫の巻》


【恋文ノ二】その人柄をなつかしんで

空蝉(うつせみ)の身をかへてける木(こ)のもとに
なほ人がらのなつかしきかな《空蝉の巻》


【恋文ノ三】優しさ、謙虚さを大切に

月影のやどれる袖はせばくともとめても
見ばやあかぬ光を《須磨の巻》



以上、取り上げて訳、解説、そして『ここが気配り』として寸評の思いが、それぞれ明示している。


私はこの三つを拝読して、直感として【恋文ノ二】が心に沁みた・・。
齢を重ねた今、なおさら愛惜に満ちた心情となっている。

ときたま私は、こうした古人から受け継がれて美文に酔うこともある。

主庭が明るくなり、陽射しが射しこみ、白玉椿を浮かび上がらせている。


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都心で初雪・・!?    《初出2007.3.16.》

2008-05-10 20:02:39 | 時事【社会】
NHKのニュースで、都心では平年より73日遅い初雪が観測された、
と報じていた・・。

東京の郊外に住む私は、
庭先に降りたが、雨がわずかに降る程度で、
しばらく空を見上げていると、
ひとひらの霙(みぞれ)がときたま舞い降り、10分後にはどんよりとした曇り空となった。

私は短気な部類に入るので、メリハリの利いた気候が望ましいので、
少なくとも初雪となれば数センチ降って、
情景を一変するのが望ましいと思っている・・。

『こんなの・・初雪とはいえないょ・・』
と私は呟(つぶや)いている。

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過ぎ去った日々は、自分にやさしくなれる・・♪ 《初出2007.3.15.》

2008-05-10 19:54:50 | 時事【社会】
10時半過ぎに、散髪屋(理髪店)に行き、樹木の花の話などをした。
梅の花が散った今、マンサク、コブシ、沈丁花が何処は咲いている、
なとどの他愛のない話である。

帰宅後、家内と昼食をすますと、これといって特に用事がなく、
ぼんやりとあるサイトに綴ったのを見たりしていた・・。

あるサイトに綴りはじめて2年4ヶ月過ぎているが、
ほぼ毎日数通は投稿しているので、少なくとも2000通は越えている。

定年退職後の一ヶ月後から投稿しているので、
その時の思いが素直に熱く綴っていて、自分ながら微笑ましく思ったりした。
そして綴りの幼さもあり、ときおり赤面したりしているのである。

私は過ぎ去った日々の綴りを読むと、
自分に優しく、甘くなれるのに驚いたりしている。

日本酒に詳しい研究家の太田和彦・氏の言葉をお借りすれば、

人はある年齢になると、新しさより古さを尊ぶようになる。
それは自分が生きてきた人生を肯定したいからだ。

確か月刊誌の『文藝春秋』2004年の12月に発売された時だったかしら、
と遠い記憶を思い出している。

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現役世代のストレス解消には・・!?   《初出2007.3.15.》

2008-05-10 19:50:05 | 時事【社会】
私は今朝ネットでニュースを見て、憂いている・・。

【 私立高校長、万引きで逮捕=「ストレス感じていた」 】

という見出しの記事であった。

時事通信に寄る配信の記事であり、無断であるが転記させて頂きます。



食料品店で万引きをしたとして、千葉県営・君津所署は14日までに、
窃盗の現行犯で私立・千葉未来高校(同県・鴨川市)校長・鈴木康夫・容疑者(48歳)=鴨川市・横渚=を逮捕した。

『校長の仕事にストレスを感じていた』
と容疑を認めているという。

調べでは、鈴木容疑者は、12日午後1時15分頃、
同県・君津市末吉の食料品で、蜂蜜一瓶とうま味調味料一瓶(販売価格計1580円)を盗んだ。

商品を上着の内側に隠してレジを通らずに店を出ようとして、
男性従業員に声を掛けられ、逃走。
従業員が追跡し、約100メートル先の水田で、
足をとられて動けなくなっているところを取り押さえ、
通報で駆け付けた同署員に引き渡した。



以上が時事通信の配信記事の全文です。


私はこの記事を読みはじめた時は、
何て馬鹿げたことを思い、逃走する様子を浮ぶと悲しみとなった。

昨今、特に公職に係わる方達が、
万引き、セクハラ、痴漢などでニュースを視聴するたびに、
ストレス解消が下手であると私は思っている。
多少の過ちで、ご自分の一生を棒に振るなどど、気が知れないからである。

家庭があれば、ご自分の愛妻に酒でも呑みながら、
素直に日頃からの思いを愚痴を言ったりすれば良い。

私は自分の敵は自分です、と思って職務に就いていたが、
表面は強がりな私も帰宅すれば、
ときたま深夜の晩酌の時に家内に愚痴をこぼしたりした・・。

女性に関しては、家内に分からないように適度に風俗店に行ったりした。

良いか悪いか分からないが、ストレス解消が少しでもなれば、
職務は順調になり、家庭は万全であると思っている。

私の現役時代よりも現代の現役諸氏は何かと大変なので、
それぞれご自分にあったストレスを解消して欲しいと願っている。



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それぞれの夫婦の先には・・♪    《初出2007.3.15.》

2008-05-10 19:43:48 | 時事【社会】
それぞれの夫婦の先には・・♪
昨夕、家内が4泊5日の里帰りから帰宅した。
少し疲れている表情をしていたので、
『お寿司でも取ろうょ・・』
と私は言った。

お風呂を沸かしている間、私は家内にコーヒーを淹れて、
家内は普段着に着替えたりした。

『お母さん・・相変わらず夜は遅いし・・
私は早朝から掃除と洗濯でしょう・・寝不足よ・・』
と家内は言ったりしていた。

私は家内にお風呂に入っている間、読売新聞の夕刊を読んだりした。

この中で、月に数回と思われるが北 連一・氏が綴られている『遠景近景』連載があり、
私より10歳前後の年配のお方で、私は愛読している。

昨夕の記事の中に、曽野綾子・女史のお言葉を引用されていた。

【「仲の悪い夫婦の方が晩年は楽だな、と思うことがある。
夫婦のどちらかが死ぬと、自然に解放されるからである。
しかし仲のいい夫婦は、どちらが生き残って一人の生活をするようになっても寂しいのである」
(「一冊の本」2004年1月号、朝日新聞社)】

私は曽野綾子・女史を常日頃信頼しているので、
至言と思い、苦笑いをしてしまった。

その後、私達夫婦は配達された寿司をつまみながら、
他愛ない話をしたりした。

私は家内の留守の間は、殆ど朝風呂と決めて折、
あとは寝るばかりであったので、純米酒を普段より大目となったりした。

私は7時前に布団にもぐり、今朝は4時過ぎに目覚めた。

私は何時もの通り、6時半になると家内用のコーヒーを淹れはじめた。

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