日中のひととき、塩野七生・著の
『ローマ人の物語』(新潮文庫)を相変わらず読んでいた。
副題として、第28巻目で『すべての道はローマに通ず』の下巻になるが、
ソフト面のインフラに於いて医療に関し、綴られている。
そしてローマの市民にもローマ街道の小脇に墓碑が建てられて折、
著作者の塩野七生・女史が綴られている部分があり、
私は思わず微苦笑したりした。
無断であるが、この時代にローマ市民の人生の想いに感銘を受けたので、
転記させて頂きます。
・・私が最も気に入ったのは、
読み人知らず、とするしかない一人のローマ人が墓碑に刻ませた、次の一句であった。
【
「わたしは死んで、ここに葬(ほうむ)られている。
灰の一つかみでしかなくなったのが今のわたしだが、灰は土(つち)になる。
土は大地に浸透し、人間世界の土台をつくる。
となれば、私が死んではいず、世界中で生きているということではないか」
】
ただしこれはまじめな墓碑の一例であって、次にあげるのはその反対の例。
【
「湯浴(ゆあ)みと酒と女が長生きの敵であることはわかっている。
だが、湯浴みと酒と女がない人生は人生ではない。
と思って、52歳まできたところでそれも終った」
】
【塩野七生・著の『ローマ人の物語』(新潮文庫) 第134ページ~第135ページより引用
注・原文より勝手に改行を多くさせて頂きました】
私は作者の塩野七生・女史に導かれて、
前者の方は謙虚で真摯に生きられた方と感じ、
目頭が熱くなり、思わずため息をついたりした。
人生の終りの時、こうして境地になれれば、と感銘を受けたのである。
後者の方は、2000年前の方でも人生こうして楽観視しながら、
ご自分のお好きな道を歩まれたのだから、
と多少の羨望と嫉妬を感じたのが本音でもある。
その後、私なりに自分の人生は墓碑に刻んだ場合は思ったりした。
日本の各地の四季折々の情景を享受し、
その地の女性のしぐさにときめきを感じ、
そして露天風呂に身をゆだねた後は、純米酒に陶然となり。
このような墓碑が刻まれたら、私は思い残すことはない、
と齢を重ねた62歳の私は夢をみたりしている。
『ローマ人の物語』(新潮文庫)を相変わらず読んでいた。
副題として、第28巻目で『すべての道はローマに通ず』の下巻になるが、
ソフト面のインフラに於いて医療に関し、綴られている。
そしてローマの市民にもローマ街道の小脇に墓碑が建てられて折、
著作者の塩野七生・女史が綴られている部分があり、
私は思わず微苦笑したりした。
無断であるが、この時代にローマ市民の人生の想いに感銘を受けたので、
転記させて頂きます。
・・私が最も気に入ったのは、
読み人知らず、とするしかない一人のローマ人が墓碑に刻ませた、次の一句であった。
【
「わたしは死んで、ここに葬(ほうむ)られている。
灰の一つかみでしかなくなったのが今のわたしだが、灰は土(つち)になる。
土は大地に浸透し、人間世界の土台をつくる。
となれば、私が死んではいず、世界中で生きているということではないか」
】
ただしこれはまじめな墓碑の一例であって、次にあげるのはその反対の例。
【
「湯浴(ゆあ)みと酒と女が長生きの敵であることはわかっている。
だが、湯浴みと酒と女がない人生は人生ではない。
と思って、52歳まできたところでそれも終った」
】
【塩野七生・著の『ローマ人の物語』(新潮文庫) 第134ページ~第135ページより引用
注・原文より勝手に改行を多くさせて頂きました】
私は作者の塩野七生・女史に導かれて、
前者の方は謙虚で真摯に生きられた方と感じ、
目頭が熱くなり、思わずため息をついたりした。
人生の終りの時、こうして境地になれれば、と感銘を受けたのである。
後者の方は、2000年前の方でも人生こうして楽観視しながら、
ご自分のお好きな道を歩まれたのだから、
と多少の羨望と嫉妬を感じたのが本音でもある。
その後、私なりに自分の人生は墓碑に刻んだ場合は思ったりした。
日本の各地の四季折々の情景を享受し、
その地の女性のしぐさにときめきを感じ、
そして露天風呂に身をゆだねた後は、純米酒に陶然となり。
このような墓碑が刻まれたら、私は思い残すことはない、
と齢を重ねた62歳の私は夢をみたりしている。