夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

大型連休を迎え、年金生活の私でも、過ぎ去りしのゴールデン・ウィークに思いを馳せ・・。

2013-04-26 12:01:19 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の68歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に築後35年の古ぼけた一軒屋に住み、
お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

今朝、NHKのニュスをテレビで視聴していたら、
明日の27日より大型連休が始まります、と美麗な若き女性のキャスターが報じていた・・。

私はともすれば曜日感覚が恥ずかしながら衰えてきているので、
机の引き出しの中にあるカレンダーを取りだして、見つめたりした。

そして今年の大型連休は明日の27日の土曜日から、5月6日の月曜日の振替休日まで、
働いて下さる諸兄諸姉の多くの方たちの長期休暇かしら、と年金生活の私でも、微笑んだりした。
               

このようなことを思いながら、素足で下駄を履いて、庭のテラスに下り立った。
快晴の青空の中、樹木の枝葉は清々しい新緑の情景となっている。

そして大型連休は、私が現役サラリーマンの時代は、ゴールデン・ウィークと称していたのに、
いつのまにか呼び名が変わってしまった、と微苦笑したりした。
               
このゴールデン・ウィークの由来については、知識人・藤野邦夫(ふじの・のりお)氏が、
的確な解説を『幸せ暮らしの歳時記』(講談社文庫)で明示している。
《・・『ゴールデンウィーク』とは、日本でしか通用しない和製英語である。
1948年(昭和23年)に『祝日法』が公布され、
4月29日から5月5日にかけて、
休日が飛び飛びであれ連続としたことから、この一週間に映画館の入場数が激増。

それに味をしめた映画関係者がPRに使用したことから、
一般にもゴールデンウィークという表現が定着した。》

私は、映画関係者、多分どこかの宣伝部のコピー・ライター専任と思われるが、
命名された名付け親の人は、天分のある人と仰ぎ見てしまう・・。

こうした私の根底の思いとして、多くの家庭の現在でも、
この連続休暇を楽しみに、それ以前の日々の業務に励み、
そして国民の多くが甘受できる連続休暇であるからである。

いずれの名称にしても、働いて下さる現役の諸兄諸姉は、何かと多忙な勤務をされているのだから、
せめて大型連休の時ぐらいは、ゆったりと休息されたり、
或いはご家族で皐月晴れの中、ご自由に行楽地などに行かれたり、
旅行をされりして過ごされればよい、と思ったりしたのである。
              

私の現役サラリーマン時代の時は、民間会社の中小企業であったので、
通常は5月1日から5月5日の5連休がほぼ固定で、後は日曜と祭日が加味されていた。

そして私はこの当時は、1週間以上連休が採用されるのは、
大手の企業の開発と製造部門だろうと思ったりしていた。

私の30代の後半の頃は、住宅ローンなどで返済に重荷となり、
家内と45分ぐらい歩いた所にある都立・神代植物公園に行ったり、
高尾山のハイキングをしたりしていた。
そして、庭の手入れなどをして過ごしたりした。

40代には、格安の団体観光周遊ツアーなどの国内旅行をしていた時もあったが、
旅行先の渋滞に困惑して、その後は庭の手入れをすることが多くなった。

最も現役時代の固定とされていた5月1日から5日までの5日間に於いても、
5日間連続して休めたのは数えるばかりであった。
私は管理系の情報畑で長く勤めていた関係で、システムの開発、運用などで出勤したり、
50代の後半はリストラで烈風の中で出向となり、物流倉庫の再編成の最適な日々となったりし、
大型連休でゆっくりと休暇できたのは、遠い世界の出来事となり、奮闘していた。
               

年金生活の昨今は、若葉の色合いに見惚(みと)れ、萌黄色から黄緑色、そして新緑色に染められ、
私はさりげない日ごとに移つろう枝葉を眺めたりしてきた。

空は青さ一色で、ときおり微風が吹くと薫風かしらと感じたり、
風光る情景に身も心も寄せたりしてきた。
ときには陽射しは初夏のような感じで、この時節にしては強いかしら、と思いながら、
少しばかり大きなモミジの幼い葉を拡げた下で緑陰で、身を寄せたりした。
そして、ここ2週間ぐらい前の頃から彩(いろど)ってくれている躑躅(ツツジ)の紅色の花に
見惚(みと)れたりしていた。


ここ10数年、過酷な成果主義が加速される中、短期に成果を求められる責務の時代となり、
無力ながら憂(うれ)いているひとりである。

いずれにしても大型連休に恵まれた現役の諸兄諸姉、
日常は何かと業務に追わる多忙の身の方が多いと思われるので、
せめてこの大型連休のひとときは、ご家族との心身のふれあいを大切にして頂きたい、
と私はぼんやりと思ったりしている。
               
定年退職後の私は、この大型連休でもいつものように買物、散策などして、
季節のうつろいの情景を享受したり、
その時に思ったこと、思索したことなどを心の発露として、
このサイトに綴り投稿したりしている。

そして日常の大半は随筆、ノンフィクション、現代史、総合月刊雑誌などの読書、
ときおり20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
そして音楽も聴いたり、或いは庭を手入れをしたりしている。

そして、大型連休の終った頃に、現役の諸兄諸姉に邪魔にならないように、
家内との共通趣味の国内旅行を毎年行ったりしている。

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